本記事はTwitterの菁山房 琳阿弥陁佛(@ogatakourinpa)の#琳華集でのツイートの内、行った展覧会についての感想の呟きを手短にまとめたものである。
2025年9月に行った展覧会
東博コレクション展@東京国立博物館本館 9/25木
近所に所用がありその帰りに1時間半ほどの軽い鑑賞。館蔵の地蔵菩薩霊験記絵巻が目当て。海上をゆく地蔵菩薩の絵から猟師が悶絶して死ぬ絵まで。コピーした翻刻を携えて詞書を読み、知らないくずし字をその都度メモしながら愉しんだ。2023年9月にみた群馬の妙義神社本は補筆と切り継ぎが多かったが、こちらも中々である。表面のシワを辿って紙継をまたいでつながっていれば隣り合った2枚は当初と推測できるし、つながらなければ後補が継がれているということになろう。これも手がかりにしながら絵を鑑賞するわけである。絵巻では大体、詞書と絵画との間で紙継するはずだが、東博本は当初から中途半端なところで継ぐのが多いのが不思議だった。冒頭の波とその次の波の描写は後者の方が劣っているから(とはいえ撮った写真を今みるとそんなに違わないようにもみえる…)、こちらは補筆かなと思ったが、人物の描写は悪くない、いやしかし、後者の波の場面は寸詰まりだし左下にわざとらしく土坡が描かれているし、どうなってんだ、などなど。この他、この場面はもっと続きがあったんだろうなというところ、陳列箇所の最後にいたっては、直前の詞書と直後の絵が対応していないなどなど。最後の絵の部分の下端には縁上の痕跡があるが、直前の詞書にはなく、こういうところにも手がかりが遺るのだなと気づくなどなど。何だかマニアックなことばかり書いてしまったが、波の描写、風で家屋が吹き飛ばされるところ、悶絶死の様子など見応えがあるし、文字もうまく、愉しめた。
星光寺縁起絵巻の巻下は先月に熟覧したが、名残惜しくサラリとみて、写真を撮った。前回はみることに集中していたので写真は撮っていなかったのである。あとは後奈良天皇の詠草宸翰も珍重々々。ちなみに十王図(A-764)の閻魔の幅の人頭杖の顔が童子形で、ゆっくり霊夢みたいで面白かった。
ちなみに、7日に第6回仏教芸術学会研究発表会@オンラインを視聴したことを記録しておく。また、去年からDIC川村記念美術館が長期休館やら作品売却やらで話題だが、ついにクリスティーズでオークションが始まったとか何とか。
行きたかった、話題になっていた展覧会
江戸☆大奥@東京国立博物館平成館 7/19土 ~ 9/21日
没後50年 髙島野十郎展@千葉県立美術館 7/18金〜9/28日
村瀬可奈さん担当の大奥展は楊洲周延の「千代田の大奥」が全場面出るのでみたかったのだが、今まででちょこちょみてきており、それ以外にあまりみたいものがなかったので、いいやとなってしまった。それにしても展覧会名、ダイアモンド✡ユカイみたいだよな笑。作家の回顧展とあって髙島野十郎展はいきたかったのだが、中々遠いので結局行かずじまい。
