その昔、段飾りを購入できる裕福なお家はまれで、
せめて段飾りのかわりに愛する我が子や孫に手作りの雛飾りで
初節句をお祝いしたいという切ない親心から生れたのがつるし雛飾りだそうです。
このつるし雛飾りには子供の健やかな成長を願う親の心が
形を成したものなんですね。
わたしの大好きな「這い子(はいこ)人形」
ハイハイをたくさんする子は丈夫に育ちます。
名前のとおり、この姿はハイハイをする赤ちゃんの人形なのですが、
どうしても・・・
「飛んでいる」ようにしか見えない。
おまけにむっちゃ楽しそう(*≧m≦*)
こちらは、男の子バージョン。
這い子(はいこ)人形の上にあるのは、「柿」
「柿赤くなれば、医者青くなる」のことわざに由来していて、
柿には滋養・栄養があるため。
栄養満点ですくすく育ってほしい親心からですね。
こちら右側にわしゃわしゃ~といるのは「猿っ子」です。
さる(去る)にかけて厄や災いが去るようにとという願いが込められています。
真ん中のお人形は、「三番叟(さんばんそう) 」さん。
おめでたい祝い事の始まりに欠かせない大切な役割を持ってます。
三番叟(さんばんそう) の左ナナメ上にいるのは「うさぎ」の後姿。
赤い目のうさぎは病気を退治する力を持っていると信じられています。
「俵(たわら)ねずみ」
多産で働き者、大黒様のお使いであるねずみは金運もあり
霊力があるとされています。
這い子人形の下にあるのは「枕」。
「寝る子は育つ」の言い伝えより。
左前にあるのは「とうがらし」。
防虫効果があることから、「娘に悪い虫がつかないように」のたとえだそうです。
それ以外にも
「鳩」(鳩はむせないと言われていて、お乳がむせないようにとの願い)とか、
「姫達磨」(七転八起で福をまねく縁起物。赤は疱瘡にならないとされてた)とか、
「巾着」(お金に困らないように。幸せが舞い込むように)とか、
「草履」(早く歩けますように。足が丈夫になりますように)とか、
親の我が子に対する想いがい~っぱい詰まったものが沢山あります。
こーゆー日本の風習って
意外にキライじゃないのよね。
いや、むしろ好きだ。
ひな人形に込めた親の想いは尊い。
けれど、距離感は必要。
親の「想い」が、「重い」にならぬよう・・・HAPPY ひな祭り♪
この笑顔に魅せられて。
HAPPY ひな祭り♪
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