おっぱい合宿~1~
私が産んだ病院では、母乳育児を念頭においた混合栄養指導を基本としていました。
とにかく吸わせる→出るようになる・・・ですが、殆どの人は最初からジャージャー母乳が出る訳ではないので、赤ちゃんの体を考えて足りない分をミルクで補います。
産後数日は「初乳」が出ます。
普通の母乳は牛乳と見た目は同じでまっしろですが、初乳は黄色っぽく少し透明がかっています。
二日目からは母子同室ですが、授乳は授乳室で行うことになっています。
なんでかというと、おっぱいって咥えさせればすぐ飲めるってもんでもないからです。
第一子も母乳だった~という経産婦さんなら問題は少ないかもしれません。
んが、母乳初めてな新米母は・・・特に私は・・・授乳テクを入院中に取得しないとならないのです。
母子共に健康だったお陰で(?)私の入院生活はおっぱいがメイン、おっぱい合宿といってほぼ間違いのないものとなりました。
授乳は夜昼なく3時間おき、もしくは自律授乳といって赤ちゃんが欲しがった時にあげる、この二通りがあります。
私の場合、なかなか上手く授乳出来なかったので回数を増やす為、自律授乳となりました。
(回数多ければその分、助産師さんの指導も多く受けられます)
この方法は時間が読めません。他のスケジュールとの折り合いが、結構大変でした。
入院中なのに何が大変かって?
産科の入院って想像以上に忙しいのです。
産後の診察は勿論、様々な指導(調乳・産後・バースコントロール・赤ちゃんのお世話)やお見舞い客、シャワーは交代で自分で時間を見て予約を入れて入ったり・・・。
母子同室といいながら、赤ちゃんと二人きりな時間って実はそうなかったかもしれません。夜間は別室だし^^;
さて授乳。
(ノω・、)でない。
哺乳瓶のミルクは上手に飲んでくれます。
飲んでくれれば健康に育ってくれるので、これはこれで安心なのですが。
ここはおっぱい合宿所。
ミルクでいいや~と逃げられる状況ではありません、サー。
鬼教官優しい助産師さん達が入れ替わり立ち代り
「こうしたらいいんじゃないかしら~」「こうしてみましょうか~」と、
私の出ないおっぱいを弄繰り回します。
授乳室は女風呂のように、皆さんおっぱいベロンですw
おっぱい出して弄くりながら人と会話する日が来るとはね・・・。
娘は乳首を宛がわれて、懸命に吸ってくれました。赤ちゃんは反射で吸ってくれるんです。問題は母の方なんです。
所が一日何度も咥えさせられ、一生懸命吸っているのに何も出ない・・・。
赤ちゃんも学習します。
プイです。それどころか顔をそらして「ヤアアアアアアア」と大泣きします。
母も吸われまくり血の滲む乳首の痛みと、母乳の出ない悲しさで涙がこぼれます。
それでも鬼軍曹百戦錬磨の助産師さん達は動じません。
おちこぼれ感いっぱいの私をしった激励してくれました。
そんな私に、とあるアイテムが降って来ました。
「乳頭保護器」です。
実はこれがまずかった・・・・・・・。