出産~分娩室1~
もうすぐこの痛みから解放される・・・・!という期待に満ち満ちて、分娩室へ移動。
分娩室は三部屋あって、私が移動したときには他の産婦さんはいませんでした。
一応扉があるんだけど開放されていて、パーテーションで目隠ししている状態。
同じブースにある陣痛室にドアはなく、カーテンで仕切られているだけ。
なので陣痛室で唸っている間、分娩室で叫んでいる妊婦さんの声は聞こえるという状態(生まれた赤ちゃんの声も)。
…泣き叫んで無様な姿を晒す訳にはいかないヽ(;´Д`)ノ
と、ある意味まだ余裕のある決意をする私。
分娩台はいざって時まではフラットなベッドの形になっていて、とりあえずそこに横になる。
いきみ逃しに捕まるバーがあるので、
『これを破壊して伝説の産婦になってやる!』
と殺気だちながら押したり引いたり。
全身の力を両腕に込めて、まだ下半身には力を入れず。
いきみを逃すと訪れるわずかな無痛の時間。
この瞬間に寝てしまうのです。ストンと。
痛くない、眠い→激痛で覚醒・・・油断したところに痛みが来る分、余計に痛い。
もういやだ!と何度グチったことでしょう。
献身的な夫に対しても理不尽なイライラが募ります。
私が「ヒー・ヒー」と息を吐いているのに、夫があわせて「フー・フー」と言ってた・・・なんて些細な事なんですが、
何で私にあわせないんだ!!!!!!!!!!!と物凄くカンに障りました(笑)
時々助産師さんがきて(もしくはナースコールで呼び出して^^;)子宮口と陣痛間隔のチェック。
助産師さんの手は魔法の手♪冷たくてしなやかでさすってもらうと痛みが遠のきます。
幼児退行起こして助産師さんに甘えまくりです。
検診時の担当の先生が様子を見に来てくれました。
先生の産科・婦人科の外来枠は週二日半日ずつのみ。
他の日はこうやって病棟の方に詰めていたんですね~~。
お産も先生にやってもらえると知って安堵安堵でした。
大学病院なので研修医の先生もついてきましたが、三月という事もあってか慣れている感じで頼もしく、とても好感の持てる研修医さんです。
医者で背が高くてハンサムで…って、いわゆる三高プラスイケメンですよ。オマケに若いw
そんな男性の前でこれから、心身ともにあられもない格好を晒しまくる訳ですが、
心は女から母にシフトチェンジする過程にありましたので恥ずかしいという感情は全くなく、
『こういう将来有望なお医者さんの卵になら、いくらでも貢献したいものだわ』としか思いませんでした。
あ、担当医は女性なので、助産師さん達と同様に甘えまくりな私・・・・w
ふーふー言っている間に母と弟がきました。
元々予定入院の日だったので、出勤前にちょっと顔を見にきたら分娩室に入っていた・・・と知って、
母と弟呆然。
そうこうしているうちに、5分間隔だった陣痛が遠のいていってしまいました。
本当だったらどんどん陣痛の起こる間隔が早まって、
そこでやっと「ハイいきんで~~!」と出産に至れるのですが・・・・・・・・・。