2012年 3月25日
さいたまスーパーアリーナで行われたコンサートにて
「AKB48・チームA 前田敦子 年内卒業」という
「今夏 東京ドーム公演決定」の発表以上の衝撃的発表がされました。



そのタイミングには度肝を抜かれました。
マネージメント側もどうやら知らされていなかったらしくて
大騒動になっていたようですね。
昨日というタイミングには驚かされましたが、私は
「ようやく」という気持ちで聞けました。






2005年の旗揚げから7年目。

7人の観客から始まったAKBに

14歳から加入して以来、ずっと
ステージに立ち続けていた彼女。

AKB48の象徴といえば「精神的支柱 高橋みなみ」、
一般の方やビジュアル的には前田敦子……ともすれば
知名度はあっちゃんのほうが高いかも知れません。

センター指名されてメジャーデビューを果たし
2009年に念願のオリコン1位獲得、その翌年には
初のミリオンセラー達成と歴史をすべて
最前線で見続けてきた彼女ですから、その決断は
本当に重いものだったと思います。


そんな彼女も、決して評価はすべて良いものでは
なかったと思うんです。不器用であるが故に
誤解も招きやすかったことは言わずもがなですし
それを象徴したのは2010年の総選挙……首位から陥落しました。


「センターとして不適格」とかそういう短絡的なものではなく
この結果を、運命的に彼女に与えられた
「試練」だったと考えてみたのです。

それ以来、彼女は変わったと思っています。

先輩としての存在感も増し、初期メンバーとしての自覚も芽生え
ひと回り大きくなったという印象すら感じられました。
その結果、2011年総選挙にて首位奪還を果たしました。
この文章における選挙結果の記述は、ともすれば
後付なのかも知れませんが2010~2011で
「前田敦子は確実に成長を遂げた」と信じています。


彼女が「卒業」という大きな決断に至ったのは
「東京ドーム公演」という大きな夢が現実になったことも
良い契機だったと思いますが、それに加え
AKB48の本来あるべき「夢への通り道」というコンセプトも
改めて思い起こさせてくれたのです。


グループが大きくなりすぎ、組織の維持という部分が
ウェイトを占めてくると「本末転倒」になりがちで、
勘違いした人が「AKBにいること=勝ち組」という
変な考えを持ち込むようになってしまいました。


ステージ活動や、TVやメディアにおける「課外活動」の中で
何かのきっかけをつかんではばたくことが
AKB48の位置付けだった訳ですから、こうして
ひとりの主力が決断して巣立つことを
尊重してあげないといけないのです。


おそらく年内のうちに卒業するとは思いますが
今のチームAにおいて、彼女を慕うメンバーは
移籍組・昇格組を含めとても多いです。
昨日の模様を見るにつけ、その後輩たちのダメージは
計り知れないでしょうけど、卒業までの日々で
仲を深め合いながらさらにチームとしての円熟味を
増すことに違いありません。



こういう状況下ではありますが、「前田敦子」という偉大な存在を
今まで以上に感じた一日でした。

彼女の決断を尊重するとともに
「よく決断できましたね」と敬意をもって歓迎します。