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夢を映像として記録し、デジタル化した「夢札」。
夢を解析する「夢判断」を職業とする浩章は、
亡くなったはずの女の影に悩まされていた。
予知夢を見る女、結衣子。
俺は幽霊を視ているのだろうか?
そんな折、浩章のもとに奇妙な依頼が舞い込む。
各地の小学校で頻発する集団白昼夢。
狂乱に陥った子供たちの「夢札」を視た浩章は、そこにある符合を見出す。
悪夢を変えることはできるのか。
夢の源を追い、奈良・吉野に向かった浩章を待っていたものは――。
人は何処まで“視る”ことができるのか?
物語の地平を変える、恩田陸の新境地!
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
気になる、面白そうな要素は色々ある。
夢を映像として記録して視られるようにした「夢札」、
職業として成立している「夢判断」、
他にいないくらいに鮮明で高精度の予知夢を視る女性、
見え隠れする亡くなったはずの彼女の影、などなど。
実際にその色々に引き込まれて(しばらくは)ぐんぐん読めちゃう。
なんだけど……。
最後まで読んでもすっきりしないというか、
もやもや・ざわざわすうる感じというか。
その雰囲気がまた恩田さんらしいといえばらしいのか?