- ニンジアンエ/集英社
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昭和十八年、ビルマ。
日本軍に同行した若き新聞記者が突きつけられた「戦地の真実」とは?
迫真の長編戦争小説!
ニンジアンエ――
それは、戦争遂行に必要不可欠な「ある行為」。
インパール作戦前年のビルマ。
新聞記者の美濃部は日本軍の英印軍討伐に同行する。
捜索が順調に進むほどに、美濃部の胸中にいくつもの疑問が生じていく。
捕虜になったイギリス人は、なぜ不遜な態度を崩さないのか?
ビルマ人の人質はどこに消えたのか?
すべての謎が解けた時、美濃部は「戦地の真実」を突きつけられる。
それぞれの正義と信念を圧倒的な筆力で浮き彫りにした傑作長編。
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
古処さんを読むと、これまでに意識したことのない戦争を知る気がする。
きちんと知った、学んだとはとても言わないけど。
日系人、看護師、今回なら記者というそれぞれの立場、
その立場の中での在り方だったり。
そのそれぞれの人たちの闘う相手だったり。
それは敵国の人間に限ったことじゃなく。
むしろそれ以外のものの方が多くて。
知らなかった、意識してこなかったというのは
私が普段、小説にしても映画・ドラマにしても、
戦争を描いたものをあまり積極的に手に取らないせいかもしれないけど。