2012年5月に読んだ本。 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

5月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4791ページ
ナイス数:95ナイス

倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!) 倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)
一番強く残る印象は「耽美」。戦争とか死とか、人の暗い感情とか、美しくはないだろうものもたくさん描かれてるんだけど。どちらかというと普段好んで読む雰囲気とは違うんだけど何故か気になる、そんな感じ。
読了日:05月02日 著者:皆川 博子
贖罪の奏鳴曲 贖罪の奏鳴曲
死体遺棄に始まって、過去に犯した罪とそれへの向き合い方、弁護士としての仕事の仕方・考え方などなど、どうしようもなく最低な人間だと思っていた御子柴だけど。「だけど」ではあるものの、真相が分かってもやっぱり好きにはなれないし、正しいとも思わない。最後の二転三転は面白かった。
読了日:05月04日 著者:中山 七里
配達あかずきん (ミステリ・フロンティア) 配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)
初めましての大崎さん。ずっと気になっていながらなかなかめぐり合わなかった1冊。なかなか好きだった。杏子と多絵のコンビだけでなく他の店員さんたちも素敵だし、本・雑誌・書店にまつわる謎も面白かったし。入院患者が進められたものだったり、女性が姿を消す直前に買った『あさきゆめみし』だったり、あれもこれも読んでみたい気になる。
読了日:05月05日 著者:大崎 梢
男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで (双書Zero) 男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで (双書Zero)
読了日:05月06日 著者:前川 直哉
無言の旅人 無言の旅人
仙川さん6冊目で一番面白かった。「殺人か、医療ミスか」というミステリ部分よりも、そもそも「尊厳死」というテーマがとても興味深くて。どちらも想像でしかないけれど、願いを聞き入れてやるべきではないかという気持ちも、それでも死んで欲しくないと望む気持ちも、納得も共感もできるから。家族にとっても医師にとっても難しくて厳しい問題だな。家族でそんな話したことないな……。
読了日:05月06日 著者:仙川 環
最新ベスト・ミステリー 現場に臨め (カッパ・ノベルス) 最新ベスト・ミステリー 現場に臨め (カッパ・ノベルス)
これまでに他で読んだことのあるものがほとんどだったな。曽根さんの『天誅』は最後に思わずゾッと。横山さんのは倉石本人のシリーズの方が好きだ。今野さんの竜崎・伊丹コンビはやっぱり好きだ。
読了日:05月09日 著者:
しらない町 しらない町
「孤独死=寂しい」というのは乱暴であるというのは今までに考えたことがなかった。そういう見方や亡くなった老人の関係者が頑なに隠そうとする秘密、など「面白い、気になる」と思う部分もあったんだけど、後に残る印象が何故か薄い。単純に好み・相性の問題か。
読了日:05月10日 著者:鏑木 蓮
For You For You
最後の謎解き(種明かし)はえらく急いだ印象がありながらも、わりと面白かった。遺された日記を読み、仕事をする朝美のパートが面白くないというわけではないけど、それよりも叔母が遺したその日記(叔母の青春)の方にうんと惹かれた。何たって冬子さんが、それに藤城もUも、好きで。
読了日:05月12日 著者:五十嵐 貴久
密室殺人ゲーム・マニアックス (講談社ノベルス) 密室殺人ゲーム・マニアックス (講談社ノベルス)
好みとしても衝撃としても1>2>3だったかな……。少なくとも私は、今回は楽しくなかった。倫理だとか道徳だとかはさて置くとして、中で繰り広げられるバトルに関して、「へぇ」だとか「ん?」だとか思いはするものの、でもそれ以上特にないというか。ネットのこういう使い方、「荒唐無稽」で済ませられないよな。
読了日:05月16日 著者:歌野 晶午
ハードラック ハードラック
仁があそこまで追い込まれるに至った事情については同情の余地もあるし、この先自分には無縁のことだと言い切る自信もない。そんな仁が落ちた罠からどう抜け出すのか、その先で何を考えてどう行動するのかが気になって一気に読んだ。面白かったんだけど、好みとしてはこれまでの薬丸さんの方がいいかな。
読了日:05月18日 著者:薬丸 岳
ねずみ石 ねずみ石
この間読んだ『配達あかずきん』が好印象で期待値が上がっちゃったか。サトを中心に、友人やら近所のお兄ちゃんやらとの関係は微笑ましいようなくすぐったいようなで嫌いじゃないんだけど、事件の方にはどうも惹かれなくて。
読了日:05月20日 著者:大崎 梢
情動 情動
ちょっぴりゾワッとする話。私には理解できそうにない関係から、もしかしたら自分にも……?なんて考えてしまいそうになるものまで。
読了日:05月24日 著者:新津きよみ
かがみのもり (BOOK WITH YOU) かがみのもり (BOOK WITH YOU)
康介がなかなか好き。笹井・勝又にとって先生(大人)と仲間の真ん中のようなキャラクター・関係で、でも根っこはちゃんと先生で。新興宗教だとか出生の秘密だとかドロドロしそうな要素がいくつもありはするけど、康介や中学生コンビのキャラクターもあってかあっさり目。
読了日:05月26日 著者:大崎梢
人面屋敷の惨劇 (講談社ノベルス) 人面屋敷の惨劇 (講談社ノベルス)
なんて気持ちの悪い……。「人面」と言われる屋敷そのものではなく、中に住む人、そこから出られない人の狂気・歪さが。一気に読んじゃうくらいには面白かったんだけど、何たって気持ち悪くてぐったり。
読了日:05月28日 著者:石持 浅海
彼女の命日 彼女の命日
一年にたった一度だけ戻れるというのは辛くて哀しいよな……。自分が死んだということをようやく納得できたとしても、遺された(生きている)家族のことを想う気持ちと自分だけがそこから取り残される寂しさと。葉子がああいう人なだけに、余計に切なくて。最後が少し物足りないかも……、なんて思ったりもしたけど、わりと面白かった。
読了日:05月29日 著者:新津 きよみ
春から夏、やがて冬 春から夏、やがて冬
何であんな方法……。馬鹿だな……。彼女なりに「救済」を一生懸命考えて、それしかないと思った結果なんだろうけど、やっぱり「救済」だとは思えないよな。でも「救済」なのかね……。
読了日:05月31日 著者:歌野 晶午

2012年5月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター


大崎さんが初めまして。

五十嵐さんが随分前に読んだ『リカ』以来お久しぶり。


暁を覚えない季節も終わろうかと言うのに、

やっぱり未だに睡魔に負ける今日この頃。


いついなったら集中して読めるようになる(戻る)のか。


「読みたい本」は増えてく一方だというのに。

困ったもんだ。