- 上陸/五條 瑛
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ようこそ、密航天国へ。
同居しながら建設現場を渡り歩く金満、安二、アキム。
どこにでもいそうなダメ男3人は、過去にある大きな秘密を抱えていた。
貴様らが浮かれている間に、
この国にはどんどん違う民族が入ってきて、生活基盤を築いていくんだ。
これが、本当の国際化ってやつだ。
せいぜい、いまを楽しむがいい。
2000年になってこの国がどんなふうに変わるのかなんて、
誰も予測できないんだからな。
<「1999年12月 上陸」より>
――――― Amazonより
個人的評価 : ★★★★☆
3つ寄りの4つ。
金満、安二、アキムの関係ややり取りが好き。
口を開けば罵り合い、憎まれ口なんだけど、
結局のところお互いを放っておけない感じ。
不法入国やら詐欺やら裏切りやらも描かれてはいるし、
起こる事件の背後には宗教が絡んでいたりもするんだけど、
普段の五條さんよりはあっさりか。
3人の最後には思わず泣きそうになった。
アキムの決断とそれを容れた金満たちと。