2011年12月に読んだ本。 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

12月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:6446ページ
ナイス数:159ナイス

puzzle (祥伝社文庫) puzzle (祥伝社文庫)
どうにも複雑な気分。廃墟の島で見つかった謎めいた三人の遺体について、一応の説明はなされたものの、そんな事態になった根本の出来事についてはものすごくあっさりで。その出来事が十分大きなインパクトなので、感電や墜落の真相が霞んじゃった気が。気になることも色々残されたまま。あの人があんなことをした訳、志土や春をそれぞれ選んだ理由、あの後。
読了日:12月02日 著者:恩田 陸
贄の夜会 贄の夜会
「透明な友人」がな……。したこと言うことも、迎えた結末も、とにかく何もかもが嫌。でもその過程にも悲劇があるんだよな……。スナイパーや従兄は哀しい。やったことは確かに罪なんだけど、人として悪い人間だとは思えないもんだから。特にスナイパーは、主人公の刑事よりも引き込まれる存在だったから。
読了日:12月03日 著者:香納 諒一
時は静かに戦慄く 時は静かに戦慄く
異常な増え方をする虐待、続く家庭内での残虐な事件、街中で起こる殺人とパニック。という辺りまでは面白かった。そのパニックをもたらしたものも、(帯の文句から想像できちゃう部分もあるけど)、まぁいいか。ただ後半からラスト、どうにも失速した感じがしたのは何故だろう。
読了日:12月04日 著者:木宮 条太郎
処刑列車 処刑列車
「彼ら」にこんなことをさせた元々の出来事。そんなことがあるなんて知らなかった。列車ジャックだとか無差別殺人だとか、やったことは間違いなく悪で赦されないことだけど、3の側についての言い分に何て答えれば良いのか。12人の同胞の為に身代りになろうとする韓国大使、(訳ありながら)人質10人の解放の為に自らの命を差し出そうとした議員、自分が助かる為に他人を簡単に犠牲にしようとする人たち。あんな状況で何ができるか、何をしてしまうか。
読了日:12月05日 著者:大石 圭
少年たちの密室 (講談社ノベルス) 少年たちの密室 (講談社ノベルス)
お行儀のいい表現でないのは承知の上だけど、感想を表すのにしっくりくるのは「胸糞悪い」だろうか。密室内で殺された者の言動も、最後に記者らに追及されるあの人の言い分も。面白かったんだけど、とにかく厭な気分。早い段階での対応を間違えたせいで、たくさんの人が傷付いた。ぐったり。
読了日:12月06日 著者:古処 誠二
月の恋人―Moon Lovers 月の恋人―Moon Lovers
恋愛小説、月9ということで苦手意識ありつつ、道尾さんの名前に釣られて読んだ。意外にも(といっては失礼だけど)面白かった。一松・鉄二・高畠と、おじさん・おじいちゃんが素敵だった。ドラマは見ていないのでキャスト一覧を調べたけど、随分違うのかな?木村拓哉さんのイメージじゃなかったな……。
読了日:12月07日 著者:道尾 秀介
五色沼黄緑館藍紫館多重殺人 (講談社ノベルス) 五色沼黄緑館藍紫館多重殺人 (講談社ノベルス)
探偵役が追い詰められ始めてから、読んでる方も頭がクラクラ。それからいろんな仕掛けが順番に明かされて、それを確認するたびにまたクラクラ。あれだけの仕掛けをするのはさぞかし大変だっただろうな……。残念ながら話自体が特に面白かったという印象はないんだけど、インパクトは相当に。
読了日:12月08日 著者:倉阪 鬼一郎
SOSの猿 SOSの猿
感想書くのが難しいな……。「面白い」「好き」なポイントは複数ある。なのに、物語全体でとなると素直に「好き」と言い切れないというか。それこそ「もやもや」な感じで。
読了日:12月09日 著者:伊坂 幸太郎
キモメン探偵、謎を解く キモメン探偵、謎を解く
サラッと読むには面白かった。はず。「キモメン」4人組だとか、その中の颯太の「水に濡れるとイケメン」だという設定だとか、勘冴えわたる特例の10代の刑事だとか、少々拍子抜けなくらいあっさりでもったいない感じもしたけど。
読了日:12月10日 著者:鯨 統一郎
私の家では何も起こらない (幽BOOKS) 私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
大工の親子と住人(?)たちとの関係が好き。好みとしては最後の「驚きの書き下ろしサイドストーリー」は無くても良かったような……。私の理解力の問題か?「幽霊屋敷」だし、人間でないものも登場はするし、想像したくもない光景や状況も描かれてはいるんだけど、そんなに怖くも気持ち悪くも無く。低温で淡い雰囲気だからかな。
読了日:12月11日 著者:恩田 陸
リブート! リブート!
頻発・続発するトラブルの裏に誰かいるんじゃないか、何か企みがあるんじゃないかとずっと勘繰ってしまった。システムがどうだとかいうあたりは難しくてとっつきにくいし、横田と仲瀬川の関係も想像通りの展開だったりもする。けど、最後まで読んでの一番の感想は「面白かった」になるのは何でなんだろう。登場人物が好きだったからか。
読了日:12月13日 著者:福田 和代
赤い羊は肉を喰う 赤い羊は肉を喰う
ペンギン・ドミノだとか大衆心理操作だとかは面白かったし、偲や町の人たちは素敵。硝子を集める意味は早々に解っちゃうから、太郎や笙に「駄目だよ、馬鹿!」なんて思ったりしながらも一気に読んじゃった。
読了日:12月15日 著者:五條 瑛
占拠ダンス 占拠ダンス
あの人たちは、六年、どんな気持ちで毎日過ごしていたんだろう。「前代未聞のスト」というのが正しい手段だったかどうかは別として、メールやらでの主張は思わず納得してしまう部分もあって。けど、正直なところ、読んでいてもいまいち気持ちが盛り上がっていかなかった。
読了日:12月17日 著者:木宮 条太郎
ROMES06 誘惑の女神 ROMES06 誘惑の女神
成嶋の人間不信の一因であろう過去の裏切り、面白かった。大きな組織や権力がしたこと、絶対にない話ではないんじゃないか、なんて思ってしまったりして。2作目ということもあってか「ROMES、凄い!」というのはそんなに。自称アウレリオとの闘いも過去の因縁まで引っ張り出した割りにあっさりな気もするけど、いいんだ。人(と犬)が好きだから。「誘惑の女神」に少し驚いて、後、納得。
読了日:12月18日 著者:五條 瑛
硝子の葦 硝子の葦
私の好みではなかったのかな……。感じた、残ったのは気持ち悪さ、薄気味悪さ、薄ら寒さ……。主だった登場人物のほとんどが。
読了日:12月19日 著者:桜木 紫乃
その日まで―紅雲町珈琲屋こよみ その日まで―紅雲町珈琲屋こよみ
やっぱりお草さんはカッコいい。色々と重たいものはある。裏切りだったり、別れだったり、家族間の複雑な関係だったり。でもひたすらに重くてしんどいだけじゃないのはやっぱりお草さんや久実たちのキャラクターによるのかな。
読了日:12月21日 著者:吉永 南央
ROMES06 まどろみの月桃 ROMES06 まどろみの月桃
ROMESの優秀さを逆手に取られた感じだろうか。それぞれは一見些細なものであっても、それを幾重にも準備して実行するテロ・グループのリーダーの執念。その執念のリーダーと、「執念」という言葉とは遠いところにいるように思える成嶋(とROMES)との対決、あの結果はどちらの(誰の)勝利なんだろう。
読了日:12月22日 著者:五條 瑛
ししゃも ししゃも
初めましての仙川さん。恭子がどうにも好きになれなくて(というか、はっきり言って嫌いで)なかなか手こずった。失踪した彼の抱えた事情なり秘密が気になったので何とか最後まで読んだ、そういう感じ。
読了日:12月24日 著者:仙川 環
炎の放浪者 炎の放浪者
神山さんということで読んでみたけど、個人的には苦手だった。時代も舞台も背景も。
読了日:12月26日 著者:神山 裕右
生死不明 生死不明
初めましての新津さん。夫の失踪から3年、帰ってきて欲しいのかそうでないのか、自分自身がどういう結末を望んでいるのかという部分は面白かった。けど、他のいくつかの要素が期待したほど効いていなかったような気が……。女性刑事とか法廷での件とか生徒の母親とか。
読了日:12月27日 著者:新津 きよみ

2011年12月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

「これだ!」と迷わず言える1冊が思い当たらないな……。

五條さんのROMES(以外もだけど)がやっぱり好きだとか、

道尾さんの『月の恋人』は意外と面白かっただとか、

そういう程度。


31日で20冊と、少々少なかったのも一因なんだろうか。

大掃除やらお正月の準備やら、やることは多いし、

親戚が集まるというのがストレスになるせいもあるしで。

元日の今日も結局わずか数ページしか読めず仕舞い。