『バイバイ、ブラックバード』 伊坂幸太郎 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

バイバイ、ブラックバード/伊坂 幸太郎
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太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」から
想像を膨らませて創った、まったく新しい物語。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆


気になるままなことは色々ある。
「あのバス」は一体何の目的でどこへ連れて行こうとしているんだ、とか
その答にも繋がるんだけど繭美は誰の命令・指示で動いてるんだ、とか。


読み始めてしばらく、星野はあまり好印象ではなかった。
かと言って、「嫌い!」ってほど強いものでもなくて。
繭美は、こちらはもっとはっきり「嫌い」だった。
言うことも態度も、何もかもが嫌で。


そんな2人だったのに、読み終わる頃にはプラスに転じている感じ。


二股どころか五股も掛けちゃうようなダメな男なんだけど、
なぜだか憎めない感じがしてしまったり、
下品でガサツで、無神経な事や意地悪な事を言って喜ぶような女なんだけど、
同じくなぜだか憎めないと思わせる不思議な存在だったり。
だからと言って決して友達にはなりたくはないけど。


「高級車や宝石じゃなくてタオル」の件はちょっとドキッとしたりも。
自分にも重なる部分がある気がして。

自分がタオルであると心底そう感じているのか、
タオルであった方が楽だからそう思うことにしているのか、
その辺は自分でも微妙なところではある。