『夜よ泣かないで』 香納諒一 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

夜よ泣かないで/香納 諒一
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未来がわかるのは、幸せなの?
愛した男の情熱は、人類の明日を薔薇色に変えるか、
世界の終わりを招くのか――
不可思議な力に翻弄される女の恋と冒険を描く、
香納タッチのネオハードボイルド!
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆

多少4つ寄りの3つ。


解らん。
というのが一番だろうか。
「恋と冒険」の「恋」の部分だけど。


いくつも起こった事件の真相を知って、
普段とは違う狂信的な顔を目の当たりにして、
それでも気持ちが変らないというのがどうしても解らない。


そうまで想わせるだけのものが私には見つけられなかった。


あの人には複雑な事情や過去があって、
それらが今回の件の過程や背景にあるのも確かだけど、
それにしてもあの人のしたことは。


言わんとすることは「まるで解らん」ではないんだけど、
どんな立派なご大層なことを言ったってあのやり方は。
そんな全てを知ってそれでも、というのに
納得できることが最後までなくて。


あまりに哀しい別れが多過ぎた……。
最後は少しだけ救いのある終わりではあったけど、
何人の人が無惨な最期を遂げたか。


亡くなった本人はきっと使命感やら達成感やら義務感やら
色々とあったろうけど、
遺される側があまりに辛いと思えて仕方ない別れがたくさん。