- 夜の海に瞑れ (角川文庫)/香納 諒一
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癌に冒された老ヤクザを故郷の淡路島まで運べ。
舞い込んだ依頼はたやすいはずだった。
だが、謎の追手の襲撃によって、老人と親友が拉致される。
しかも、その老人は、五十年以上前にシベリアの捕虜収容所で、
凍土に葬られたはずの男だった。
組織を裏切った老ヤクザの本当の狙いは何か。
殺し屋、ロシアンマフィア、
そして日本の闇権力の陰謀と裏切りが交錯しあう中で、
探偵碇田が執念の追跡の果てに見たものは……
過去の傷痕に引きずられ、闇に蠢く男たちの吐息。
信義なき世界でぎりぎりの誇りを全うする孤独な闘いを、
壮大なスケールで描き切る、冒険小説の逸品!
――――― 裏表紙より
個人的評価 : ★★★☆☆
一息に読めはする。
執拗な追手からの命がけの逃走にはハラハラするし、
拉致された親友を取り戻すための闘いや
その親友に抱き続ける複雑な思いも面白かった。
ただ、好みかと問われるとまた話が違うのか……。
全部読み終わって感想を書こうとしたときに、
特に「これだ!」って書いておきたいポイントが浮かばない。