『敵影』 古処誠二 | 鈴と空のブログ

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敵影/古処 誠二
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敵など、どこにもいない。
だが、行き場のない感情は、知らず敵の姿を捜し求める。
たとえそれが、己や味方の内にあったとしても――。


昭和二十年八月十四日、

敗戦の噂がまことしやかに流れる沖縄の捕虜収容所で、
血眼になって二人の人間を捜す男の姿があった。
一人は自らの命の恩人・ミヨ、

もう一人はその恩人を死に追いやった男・阿賀野。
執念の調査は、やがてミヨのおぼろな消息と、
阿賀野の意外な正体を明らかにしていく――。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆


中の登場人物の台詞にあった
「死んでいないのが罪だとは悲しい」。
本当に。

でもそんな空気が現実にあったんだろうな。


「血眼になって二人の人間を捜す」という感じではなかったな。
受け取り方の問題だろうか。