『ふたつの枷』 古処誠二 | 鈴と空のブログ

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ふたつの枷/古処 誠二
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背後に病兵。
眼前に異国の子供たち――。


日本兵が陥った隘路とは?
戦地の法則とは?
つきつけられた選択とは?


一兵士が抱く感情・判断・意志を、

冷静な眼差しと丹念な描写で浮き彫りにする。
体験記でも戦記でもない、古処誠二の戦争小説最新作
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★☆☆


人間の精神が壊れていく話、という印象。


今の日本で平凡に暮らしている私には想像もつかないような環境で、
4編それぞれ違う形ではあるけれど、
仲間の命やその日を生き延びるための水・食べ物がなくなって
信頼や矜持や色んなものをなくして、
人間の精神が壊れていく、壊れた話。


しんどい話だったな……。
そんなに長い話、厚い本でもないんだけど
何度か置いて休まないと読めなかった。
読んだタイミングも関係あるのかもしれないけど。