- 水の迷宮 (カッパノベルス)/石持 浅海
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夢を実現に導くために。
事件の謎を解く鍵は、三年前に片山が見た夢。
三年前、不慮の死を遂げた片山の命日に事件は起きた。
首都圏の人気スポット・羽田国際環境水族館に届いた一通のメール。
そして、展示生物を狙った攻撃が始まった。
姿なき犯人の意図は何か?
自衛策を講じる職員たちの努力を嘲笑うかのように、殺人事件が起きた!
――すべての謎が解き明かされたとき、
胸を打つ感動があなたを襲う。
――――― 裏表紙より
個人的評価 : ★★★☆☆
4つ寄りの3つ。
謎がすべて解かれた時に残るのは「胸を打つ感動」なのかな……。
感動的な話にしようとしているんだろうな、とは思った。
困難やら葛藤やら行き違いやら悲劇やら、
そういう色んなものを乗り越えて、
一つの夢に向かってみんなで頑張っていこう、という。
ただ、私は感動は出来なかった。
「いいの、それで?」という何だかスッキリしない感じが。
何もかもを掘り起こして白日の下にさらすのが
必ずしも、100パーセント正しいということではないのかもしれないけど、
それにしても何だかスッキリしない……。
最後の水族館は実現すれば素晴らしいだろうとは思う。
水族館というものに特別な思い入れも何もない私でも、
わくわくするような、行ってみたいと思うような。
脅迫者と職員たちの攻防はわりと面白かったんだけど、
とにかくあの展開に「感動」というのがしっくり来ない。