- 紫嵐―Violet Storm/五條 瑛
- ¥1,890
- Amazon.co.jp
春風の中、居場所をみつけられぬまま彷徨う鳩に、
すみれは手をさしのべ、そして言った。
この国に嵐を起こそう、と。
<革命小説>シリーズ 第二弾
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
『断鎖』の謎が明かされるどころか、謎はさらに深まるばかり。
まだまだシリーズは続く以上、仕方ないんだとは思いつつも
サーシャの出来ることの範囲とか、
「すみれ」という新たな登場人物とか
ますます色んなことが気になる。
今回の中心にいる鳩は前作の亮司と似た感じか。
犯罪に手を染めていたり、暴力に抵抗がなかったりと問題はあるけど、
人を信じることを完全にやめてはしまえないというか。
「すみれ」も不思議な子どもだ。
妙に大人びたことや厳しいことを言ってみたり、
そこらの大人顔負けの頭の回転を見せたかと思うと、
子どもらしい表情を見せてみたり。
過去とサーシャの影響か。