『スリー・アゲーツ 三つの瑪瑙』 五條瑛 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

スリー・アゲーツ―三つの瑪瑙/五條 瑛
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お父さんは、必ず来る。
<太>家族は「約束の地」に行けるのか?
男は二つの家族のどちらを選ぶのか?
苦悩する北朝鮮スパイの、究極の選択。

――――― 帯より


復権を果たした金達玄。
しかし、改革解散派の彼の地位はまだ危うい。
特に、金正日の側近であり、

対南・対日工作の元締めである国家保安部――
三号庁舎を仕切る金容淳との関係は悪化する一方であった。
折しも、北朝鮮のミサイル発射事件を巡り、
日本国内ではでは北朝鮮に対する感情的世論が沸き起こっていた。
そんな時、三号庁舎の工作員で、
スーパーK(北朝鮮製の偽ドル札)工作にかかわっていた男が、
ソウルでの壮絶な銃撃戦の末、逃亡する。
男には任務のため潜入していた日本と、

祖国である北朝鮮にそれぞれ妻子がいた。
アメリカ国防省の情報組織、通称<会社>は
人的情報収集活動のプロ葉山を男と接触させ、
司法取引をさせようともくろむ。
ふたつの家族のどちらかを選べば、もうひとつは破滅する。
苦悩する男の下した究極の選択とは!?
――――― 表紙袖より


個人的評価 : ★★★☆☆

4つ寄りの3つ。


どうやらまた読む順番を間違えたらしい。
葉山が女性を死なせたという件だとか、父親のことだとか、
『プラチナ・ビーズ』を読めば解るんだろうか。


その葉山の過去に関わるらしい「サーシャ」って
『断鎖』に出てきたあのサーシャと同一人物なんだろうか。
別のシリーズだと思ってたんだけど、それぞれ絡むのか?


最後は泣きそうになった。
2つの家族、5人のそれぞれの姿に。


特に、正に命を賭けて2つの家族を護ろうとする男と、
潰されそうな不安、ようやく見えた希望と安堵、
その先にまた哀しい現実を見ることを未だ知らない娘に。