- 犠牲(いけにえ)にあらず/藤野 眞功
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被害者遺族は神様で、マスコミは忠実なる司祭なのか!?
殺人罪に服した七年間に、どうやら俺は修羅を飼っていたらしい――。
出所後から週刊誌の取材攻勢に曝され、
気づけば一転、有名人に祭り上げられた男。
その空騒ぎのただ中で、彼は七年の彼方からシグナルを受け取った。
計画を始動する時が来たのだ。
被害者側と加害者側をたやすく逆転させて楽しむ世間を、
「消去」してやる必要があった。
「殺人犯に会いたくないか。
もちろん会いたいに決まっている」
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
最後まで読みはしたので3つ。
でも正直な気持ちとしてはかなり2つ寄り。
ダメだ。
内容云々のずっと前の段階でダメだった。
文章(とそのリズム)が徹底的に合わなかったみたい。
なかなか話に乗っていけない。
いちいち目が引っかかる。
装飾過剰に思えたり、鬱陶しかったり、まどろっこしかったり。
内容だとか登場人物の言動が、ということではなくて、
文章そのものがどうにも苦手。
上に引用した帯の文句も、
本編を読む以前は期待を煽るものに思えたんだけど、
読んでから改めて見ると「ん?」なんて。
テーマは面白そうだと思ったんだけど。
被害者遺族、加害者の家族、マスコミ、世間。