- 黒と赤の潮流 (ハヤカワ・ミステリワールド)/福田 和代
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二十年ぶりに帰国した元刑事、
孤島に住む車椅子の社長、
拳銃密輸に暗躍する蛇頭、
父親の影を追うタイ人青年、
走れないスプリンター……
すべての青年とかつての青年は荒海をめざす
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
「惜しい、もったいない!」。
正直なところ、それが一番素直な感想だろうか。
ストーリーは、面白くなりそうな気はするんだけど、
結局そのちょっと手前で終わっちゃうというか。
ラスト近くでも、とんでもなく派手な出来事が起こるのに
さほど引き込まれることもなく、ハラハラすることもなく。
キャラクターも、好きになれそうな雰囲気はあるんだけど
何かが足りない感じ。
古賀さんとかはもっとカッコよく思えてもよさそうなものなのに。
「走れないスプリンター」はどうにも中途半端な気がして。
「走れない」ということにしてもそうだし、
阪神大震災で親を亡くしたという設定にしてもそうだし。