2011年3月に読んだ本。 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

3月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:6878ページ

みんなのふこう (文芸) みんなのふこう (文芸)
サラッと読んだ。ココロちゃんが見舞われる不幸はとても「サラッと」ではないようなものだし、そんな彼女を利用する人間たちの卑しさやら悪意にはうんざりなんだけど、全体的に軽めのトーンということもあってサラッと。ココロちゃん、観察対象としては面白いだろうけど、身近に付き合うのは大変そうだ……。
読了日:03月02日 著者:若竹 七海
オルゴォル オルゴォル
想像してたよりもずっと重たい話だった。家庭の問題を抱え、クラスメイトとの付き合いに悩み、人の生死について考え、成長していく物語。あの同級生は何かしらの秘密があるのかと思ったんだけどそうでもなかったんだ。
読了日:03月03日 著者:朱川 湊人
GEQ GEQ
阪神大震災は人工地震、その黒幕は?その目的は?、さらには他にも……という設定だとか入り口は面白いんだけどな……。柴田さんの描く男女間の距離にどうにも違和感。それで一気に引いてしまうな……。勿体無い気もする。
読了日:03月04日 著者:柴田 哲孝
at Home at Home
ヤドカリの話は以前に読んだことあったけど、もう一度。どれも少しずつ歪だったり難ありだったりしながらもちゃんと「家族」の話だったな。想像できちゃう展開な部分もあるんだけど、それを考えても、今までに読んだ本多作品の中でもかなり上位。
読了日:03月05日 著者:本多 孝好
灰の旋律 灰の旋律
蒼・青に続くシリーズ第三弾。一旦読み始めたシリーズなので「いつか」という期待も込めて読んではみるけれど、今回も「面白い!」とは思えず。「音楽業界の闇」にしてもな……。珍しい話でもなし、「音楽業界」ならではの面白さというわけでもなし。
読了日:03月06日 著者:堂場 瞬一
象と耳鳴り 象と耳鳴り
あのお父さんか。やっぱり凄い人だな。一番の印象は「恩田さん、こんなのも書くのか!」。私の中に出来ていた恩田さんのイメージよりも随分ストレートな感じで。どれもこれも「割と好き」。
読了日:03月07日 著者:恩田 陸
名探偵、大行進! シリーズ・キャラクター総登場短編集2 (光文社文庫) 名探偵、大行進! シリーズ・キャラクター総登場短編集2 (光文社文庫)
『大集合』よりも「懐かしい!」と感じるものが多かったかな。「団地探偵局」とか「華麗なる」とか。特に「華麗なる探偵たち」。巻末に挙げられてるこのシリーズもほとんど読んだはずだけど、もう一度読んでみようかな。彼らの活躍をもっと読みたいと思ってしまう。
読了日:03月08日 著者:赤川 次郎
訪問者 訪問者
探偵役がどうもな……。邪気がなくて鋭くて優秀な探偵役なんだろうけど、随分唐突な感じで。その探偵役への違和感を完全に吹っ切ることが出来るほどのポイントもなく。嫌いじゃない。嫌いじゃないけど……、という感じ。
読了日:03月09日 著者:恩田 陸
天神のとなり 天神のとなり
初めましての五條さん。なかなか好きだ。話が面白かった、というよりも人が好きだ。鏑木だとか京二だとか。熱血漢な訳でもスーパーヒーローな訳でもないし、過去に何がしかがあったりもする。けど、なぜかかっこいいと思ってしまう2人。続きもあるんだろうか。
読了日:03月12日 著者:五條 瑛
アンジャーネ アンジャーネ
瑞輝本人も嫌いじゃないけど、周辺の人たちや住人たちが魅力的。悪人も出てくるし、事件は起こるし、難しい問題が絡んでたりもする。けど、1冊通して漂う空気がとてもいい。
読了日:03月15日 著者:吉永 南央
約束の河 約束の河
ダメだ……。一応最後まで読みはしたけど、読んでる間中、北見にイライラ。確かに過去の事件で負った心の傷(出流に対する気持ちも含めて)は大変なものだったろうけど、それを考慮したって、北見の言動にいちいちイラッと。話に引き込まれることもなく、ただひたすらイラついただけで終わってしまった……。
読了日:03月17日 著者:堂場 瞬一
アイルランドの薔薇 (光文社文庫) アイルランドの薔薇 (光文社文庫)
初めましての石持さん。北アイルランド問題ということで、もっととっつきにくいかと思ったんだけど、まるでそんなことなかった。殺し屋の正体だとかある人物の抱える事情だとかが読めちゃう通りだったりもするんだけど、それがさほど大きなマイナスにならないくらいには好き。でもしんどい話だよな……。殺害の動機にしても、その後のある人物の行動にしても。ラストは救いか。
読了日:03月18日 著者:石持 浅海
ツナグ ツナグ
大切な人を突然亡くした人がこれからどう生きていくのか。「優しい、温かい、いい話」だけじゃなくて、とんでもなく苦い再会もある。けど、好きだ。一生に一度しか使えないチャンスを使って、私に会いたいと依頼してくれる人はいるだろうか。
読了日:03月20日 著者:辻村 深月
誇り 誇り
『誇り』というタイトルに納得。3編とも派手に盛り上がる話というよりも、静かに闘う男の話という感じか。3編の中でずば抜けてどれが好き、ということはないけれど、どれも同じくらいに面白かった。
読了日:03月23日 著者:今野 敏;東 直己;堂場 瞬一
バツリスト バツリスト
読んでる間はそれなりに引き込まれる。チームの仲間割れの危機だとか、一連の「バツ」をどう終わらせるのか、どう納得させるのかなどなど気になっちゃって。なんだけど、読み終わって考えると、どうにも釈然としない。そもそもこのチームの結びつきとか、ある人と対象の関係だとか、復讐のためにあの人がした最初のこととか。うーん……。
読了日:03月24日 著者:蒼井上鷹
電話交換手たちの太平洋戦争 電話交換手たちの太平洋戦争
「小説」とあとがきで念押しされていたけれど、「小説」として読むなら申し訳ないけどイマイチだと思う。1編あたりがとても短いということも原因として多少はあるんだろうけど、とにかく「小説」としては物足りない。
読了日:03月25日 著者:筒井 健二
TOKYO BLACKOUT TOKYO BLACKOUT
やったことと動機のアンバランスさがどうにも心地悪い。確かに酷い話で怨みたくなるのも当然といえば当然だけど、その怨みと結果がどうにも。主犯にあんなのことをするだけのエネルギーを感じないというか。少々中途半端に思える登場人物も。今まさに「あって当然」の電気や安全を守るために必死に闘っている大勢の方を思うと、涙が出そうになった。
読了日:03月26日 著者:福田 和代
ポリス猫DCの事件簿 ポリス猫DCの事件簿
DC!優秀なポリス猫のはずなのに、ホームズほどのスマートさを感じない。読んでいても浮かんでくる形容詞は「可愛い」じゃなくて「ふてぶてしい」。けど、どうにも憎めなくていつの間にか好きになってる。相棒の七瀬も、少々癖はあるけど楽しい島民たちもなかなか素敵。
読了日:03月27日 著者:若竹 七海
いのちのパレード いのちのパレード
じんわり不気味、じんわり怖い。ただ、私の好みとはいくらかずれていたようで、「面白かった!」「好き!」とは少々違った。「面白いんだけど物足りない」だったり、「わからん、ピンとこない」だったり。
読了日:03月28日 著者:恩田 陸
プロムナード プロムナード
エッセイは滅多に読まないんだけど、絵本と戯曲に釣られて読んでみた。「ジャンルと色眼鏡とリドル・ストーリー」はちょっとドキッとした。ものすごく身に憶えのある表現だったので。
読了日:03月29日 著者:道尾 秀介
月の裏側 月の裏側
描かれる街の雰囲気だとか、空気はとても好き。というか、いつの間にかぐいぐい引き込まれる。けど、最後まで読んでの感想となると「好き」じゃなくなるんだよな……。この不思議な気持ち悪さなりモヤモヤ感も、<人間もどき>によるものだと思えばアリなのか……。
読了日:03月30日 著者:恩田 陸
世界でいちばん長い写真 世界でいちばん長い写真
最後の撮影会、いいなぁ。それまではわりと淡々と読んでたんだけど、あの撮影のシーンは本当に楽しそうでとても好きだ。親友の転校とかあっちゃんの最後の決断とかは特別効果的だとは思えなかったけど。『武士道』よりもサラッとした青春ものか。向日葵畑の写真、見てみたい。
読了日:03月31日 著者:誉田 哲也

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