『再会』 横関大 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

再会/横関 大
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全てはタイムカプセルにとじ込めた――はずだった。

江戸川乱歩賞受賞作

誰がうそをついている?
幼なじみの四人が校庭に埋めた拳銃は、
二十三年の時を経て再び放たれた。
それぞれの想い出が重なるとき、
時を越えたさらなる真実が目を覚ます――!
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆


あまりにもしんどい23年だよな……。
ネタバレになっちゃいけないと思うので詳しくは書けないけど、
特にあの2人にとってはどれだけ重い時間だったか。
どちらも小学生に背負わせるには重過ぎる。
それをずっと抱えてどんな気持ちで生きてきたのかと思うと。


1人はその重さに耐えかねて
自分も周りも傷つける逃げ道を作っちゃって。
その逃げ道は、過去を言い訳にしても、
それで許していい話じゃないだろうけど。


不満なりがないわけじゃない。


たとえば、南良さんに関して。
あの人が実は、というのは簡単に想像できる通りだし
探偵役を勤める(事件の謎を解く)わりに存在感が軽過ぎやしないか、
とも思ってしまう。


23年前の事件の真相に関しても、
(全てではなくて断片だけど)何となく途中で読めちゃって、
読みながらそれを確認する感じになっちゃった、とか。


街を離れる女性2人が偶然出会って一緒に行動する、
というのはさすがにやりすぎじゃないか、なんて思ったりもする。


んだけど、それでも一気に読んじゃった。