『名探偵、大集合!』 赤川次郎 | 鈴と空のブログ

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名探偵、大集合! シリーズ・キャラクター総登場短編集1 (光文社文庫)/赤川 次郎
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2006年、作家生活30年を迎えた赤川次郎。
その作品群の中には、
20以上ものシリーズ・キャラクターがある。
その短編を、3冊に分け網羅する企画の第一弾。
記念すべき最初のキャラクター、
永井夕子が活躍する<幽霊>シリーズから始まり、
<三毛猫ホームズ><夫は泥棒、妻は刑事>
<悪魔><吸血鬼>シリーズの短編を収録。
赤川ワールドの原点、珠玉の作品群。
――――― 裏表紙より


個人的評価 : ★★★★☆


第一弾に収録は5つのシリーズキャラクター。
読んだことのない(知らない)ものが一つもない。


赤川さんのシリーズキャラクター、好きなものは色々とあるけど、
ホームズはその中でもかなり上位に入るくらい好きだ。

イメージとして残ってる以上に猫らしくない猫だったけど。
久しぶりに読んだせいか、それとも初期作品だからか。
名探偵っぷりが「こんなにだっけ?」と少々。

一緒にいるのが片山でも、晴美でも、ついでに石津でも、
誰といてもホームズの賢さと可愛げに思わずにんまりしてしまう。


泥棒と刑事の今野夫婦も吸血鬼一家も好きだ。


どのシリーズも、主要な登場人物たちが
鈍くさかったり、浮世離れしてたりするんだけど、
誰も彼もみんな憎めない感じなのがいい。


事件そのものは苦かったり哀しかったりする。
真相がわりと早い段階で想像できちゃうものもある。
だけど、色んなキャラクターをまとめて読めて楽しい1冊。