2011年1月に読んだ本。 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

1月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:5807ページ

死者の体温 死者の体温
また不思議な空気な1冊だったな……。何の躊躇いもなく人を殺す姿と傷ついた野良犬の面倒を見たり野生動物たちのために何度も寄付をする姿のアンバランスさがどうにも落ち着かない。
読了日:01月02日 著者:大石 圭
おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ) おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)
音楽の描写にはやっぱり惹き込まれる。ただ、ドビュッシーの時ほどのインパクトはないかな。岬先生は相変わらずパーフェクトで現実味には欠けるし、ミステリ的にはそんなに驚きもないんだけど、シリーズ次作が出れば絶対読んじゃうな。
読了日:01月04日 著者:中山 七里
黙秘 裁判員裁判 (集英社文庫) 黙秘 裁判員裁判 (集英社文庫)
これもまた難しいなぁ……。それぞれが抱く喪った人への強烈な想いには胸を打たれもするんだけど、それでもああいうやり方はなぁ……。結局真犯人は野放しのままなわけだし、その状況を作り出しておいて「めでたしめでたし」をにおわせるあの終わり方もな……。
読了日:01月06日 著者:小杉 健治
ペトロバクテリアを追え! ペトロバクテリアを追え!
世界規模の利益が絡むと人の命とか安全が簡単に軽んじられるんだな。それが全くリアリティを感じない話、というわけでもないからますます恐ろしい。スパイが誰だとか言うのは割とどうでもよくなっちゃった。本編のメインテーマとは少々ずれるけど、動物の描写はやっぱり苦手だ。それに携わる研究員の精神が潰れていく様も。
読了日:01月08日 著者:高嶋 哲夫
螺旋宮 螺旋宮
怪しげな地下生活、その結果ようやく授かったのに百二十五日しか生きられない赤ちゃん、意味ありげに描かれる水、などなど、入り口からしばらくは面白かったんだけど……。ラストが近づくにつれ、だんだん失速してしまったような。表現はきついかもしれないけど、一言で言ってしまうなら「がっかり」だろうか。
読了日:01月09日 著者:安東 能明
空想オルガン 空想オルガン
ハルチカシリーズ第3弾。今回も(ミステリとしての点はそう高くないかもしれないけど)、好き。ハルチカたちの実力も着々と上がっているようだし、ハルタ姉は何だか男前だし、チラッと登場する演劇部長がどうにもかわいらしく思えたりもするし、先生の過去もますます気になるところだし。と、ますますこのシリーズに惹きこまれる。ギャルバンドの「こうもり」聞いてみたいな。
読了日:01月11日 著者:初野 晴
RYU (徳間文庫) RYU (徳間文庫)
河童やテングやダンサーの正体と比べるととてもわかりやすい。分かりやすいんだけど、その光景を想像するとかなり恐ろしい。先に『ダンサー』を読んじゃったので、ジャックの可愛らしい様子や勇敢な姿を読むと複雑な気持ちになる。
読了日:01月13日 著者:柴田 哲孝
劫尽童女 劫尽童女
何だか残酷な話だ……、というのが一番印象に残ってしまう。あの子の人生。最後のあのシーンは救いだと思っていいんだろうか。トオルは何だか唐突な感じもしたけど、それも残酷さの一つということか。
読了日:01月15日 著者:恩田 陸
天国の罠 天国の罠
これまた好みじゃないんだよな……。結末がああであることが大きな理由だとは思うけど、後に残るのは「何だか厭な感じ」という以外に特になく。香奈の魅力を感じられなかったせいか……?
読了日:01月17日 著者:堂場 瞬一
鼻 (角川ホラー文庫) 鼻 (角川ホラー文庫)
3編収録されてるうち、最初の『暴落』と『鼻』が好き。もう一つの『受難』が嫌いというわけではないけれど、比べると少々。どれもこれも一番怖いのは人間(の狂気)で、面白いけどざわつく。
読了日:01月19日 著者:曽根 圭介
つばさものがたり つばさものがたり
共感できるかどうかはさておいて、わりとシンプルな(分かりやすい)話ではある気がする。小麦の一生の話としても、家族の話としても、レイと叶くんの成長の話としても。だからあっという間に読んじゃうんだけど、ここ最近読んだ雫井さんの中ではかなり好き。何度か泣いた。家族もレイも師匠も同期も仲間もみんな好い。店名にもなったケーキ、食べてみたい。
読了日:01月20日 著者:雫井 脩介
死人を恋う (光文社文庫) 死人を恋う (光文社文庫)
取り立てて語りたいことはないか……。「恋う」なのかな、これは。とんでもないことのはずなのに、サラッとサラッと。
読了日:01月22日 著者:大石 圭
タナボタ! タナボタ!
何だか最後が気持ち悪かったな。「この先どうなるの?」って思わせる終わり方も嫌いじゃないはずなんだけど、何でだろう。それ以外はあまりにもストレートで分かりやすい話ではあるものの、大志の言うことに納得したり、現実もそう遠くないんだろうと思って呆れたりしながら一気に読んだ。
読了日:01月23日 著者:高嶋 哲夫
中庭の出来事 中庭の出来事
これもまた感想書くのが難しいな……。読んでる間は面白い。どう展開してどう収束するのか気になって引き込まれる。で、最後まで読んで残るのは「?」。それが気持ちいい残り方とは少々言い難いというか。
読了日:01月25日 著者:恩田 陸
システィーナ・スカル システィーナ・スカル
読み始めて「あら?」と思ったら、過去2作以前の話だったのか。大叔母が握り締めていたものとその意味、衝撃的だった。そうまでしなければいけない現実があったのかと思うと。絵画に特に興味があるわけではないながら、このシリーズを読むとそこに描かれた絵が見てみたくなる。
読了日:01月26日 著者:柄刀 一
堂場警部補の挑戦 (創元推理文庫) 堂場警部補の挑戦 (創元推理文庫)
「こぼれたミルク」の話はベストミステリーズで読んだな。頭から順番に読め、という連作ということで1冊通しても同じ形が取られてるのかと思いきや。違和感の原因はそういうことか。「面白かった!」ってことはないけれど、「嫌い!」ってこともなく。サラッと読んじゃった。
読了日:01月28日 著者:蒼井 上鷹
断絶 断絶
何だか苦いな……。勧善懲悪ばかりを望むわけでも好むわけでもないけど、それにしても何だか厭な苦さが残るというか。あの人が抱えてきた秘密というのも、驚きはさほどなくて、最後のあの直接対決でただただ苦さだけが印象に残ってしまう。あちらの親子の姿が救いだろうか。
読了日:01月30日 著者:堂場 瞬一

読書メーター

31日あって17冊か……。

こうして“まとめ”を始めて以来の最少記録か?


数が多けりゃいいというものでもないけれど、

実感としても1月は読めなかった。

集中力・気力がどうにももたなくて。


2月はもう少し読めればいいな……。