『断絶』 堂場瞬一 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

断絶/堂場 瞬一
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閉塞感漂う地方都市・汐灘に

すべてを捧げた大物代議士・剱持隆太郎。
息子か現知事か、

激化する後継者争いの中発見された女性の遺体。
刑事・石神謙と剱持、二人の運命が交錯する。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆


何だか苦いな……。
最後の数ページで立て続けにいくつか。
特に最後に出てくるあいつが。
確かに、そういう世界だと言われても違和感はないけれど。


別に後味が悪いのも平気だし、嫌いじゃない。
勧善懲悪ばかりを望むわけでも好むわけでもない。
ただそれにしても何だか厭な苦さが残るというか。


あの人(たち)が抱えてきた秘密というのも、
驚きはさほどない。
途中からだんだん仄めかされてるし。


驚きがない分、ただただ苦さだけが印象に残ってしまう。
特に最後のあの直接対決。
あの場で交渉材料にしたのはどうしようもなく厭だ。


あちらの親子の姿が救いだろうか。