- 空想オルガン/初野 晴
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吹奏楽の“甲子園”普門館を目指すハルタとチカ。
ついに吹奏楽コンクール地区大会が始まった。
だが、二人の前に難題がふりかかる。
会場で出会った稀少犬の持ち主をめぐる暗号、
ハルタの新居候補のアパートにまつわる幽霊の謎、
県大会で遭遇したライバル女子校の秘密、
そして不思議なオルガンリサイタル…。
容姿端麗、頭脳明晰のハルタと、
天然少女チカが織りなす迷推理、
そしてコンクールの行方は?
『退出ゲーム』『初恋ソムリエ』に続く
“ハルチカ”シリーズ第3弾。
青春×本格ミステリの決定版。
――――― 「BOOK」データベースより
個人的評価 : ★★★★☆
今回もやっぱり好きだな。
ミステリとしての点はそう高くないかもしれない。
何となく解っちゃったりするものもあるし。
タイトルからイメージするよりもヘビーな内容、
というこのシリーズ恒例の予想外もある。
けど、それをひっくるめて考えても
出てくる人たちの魅力が勝ってしまう。
シリーズ次回作がますます気になる。
指導者の力による部分が大きいとは言え、
部員たちの実力も着々と上がっているみたいで。
普門館が全くの夢物語でもないように思えてきて。
ハルタ姉はなかなか強烈な感じだけど、何だか男前。
ハルタの女性不信の一因を担ったらしい他の2人の姉も気になる。
チラッと登場する演劇部長がどうにもかわいらしく思えたりもする。
本当にチラッとしか出てこないんだけど、
思わず笑ってしまって。
先生の過去もますます気になるところ。
今回、意味ありげなことを言う人物が出てきて、
その過去が多少でも明かされていくのかと思ったんだけど。
ギャルバンドの「こうもり」聞いてみたいな。
あれだけ挙げられてる楽器を2人でどうするんだろう。
元吹奏楽部員でパーカッションをやってた身としては
それも気になる。