『火事と密室と、雨男のものがたり』 浦賀和宏 | 鈴と空のブログ

鈴と空のブログ

読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

火事と密室と、雨男のものがたり (講談社ノベルス)/浦賀 和宏
¥998
Amazon.co.jp


“奇跡の男”八木剛士の周辺で何故か頻発する怪事件。
女子高生の首吊り死体が発見され、無差別放火事件が連続する。
世の中を恨み続けて生きてきた剛士が、
唯一出会った理解者・松浦純菜と事件を調べるうちに、
ある一人の男に辿りつく。
孤独に徹しきれない剛士の心に芽生える複雑な想いを、
青春ミステリの先覚者、浦賀和宏が切なく描く!!
――――― 裏表紙より

個人的評価 : ★★★☆☆


このシリーズを随分久しぶりに読んだせいで
記憶が随分薄れちゃったな。
しかも確か、順番をでたらめに何冊か読んじゃったんだ。


読んでる間ずっと気になったのが、
「八木剛士ってこんな奴だっけ」。

彼が受けている扱いは確かに相当酷いものではあるし、
加害者たちの行為を肯定する気も毛頭ないけれど、
何だか好きになれない。

本当に「こんな奴だっけ」ってずっと。


ミステリとしては特別好きでも苦手でもない。
校庭で見つかった首吊り死体の真相も放火事件の犯人も。
「こんな奴だっけ」がずっと引っかかってるせいで、
正直それらの真相に関しては
「へぇ」という程度で終わっちゃったというか。


「雨男」はシリーズ他作品にも出てくるんだろうか。
これより後のシリーズ作を読んだはずなんだけど覚えがない……。
あんな力を授けといてこれっきりなのかな。


いじめの描写は何だか厭な気分になる。
特に体育館のシーンは異常だ。
ゾッとする。