『蚊トンボ白鬚の冒険』 藤原伊織 | 鈴と空のブログ

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蚊トンボ白鬚の冒険/藤原 伊織
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心に闇を抱え、傷ついた者たちの
凄絶な戦いははじまる!



裏社会の経済戦争に巻き込まれ、
年上の恋人・真紀がさらわれた――。


切なさが弾ける。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆

最初は「藤原さん、こんなのも書くの?」って少々ビックリ。
白鬚の存在そのものが今までに読んだ藤原さんとは
随分イメージの違うものだから。


読み進めてみたらやっぱり藤原さんだった。
確かに白鬚という存在だとかその不思議な能力だとか
違う部分もあるんだけど。


時には法に触れるようなこともあるけど
それでも大切な人や何かを守るために闘う男、
みたいな全体の印象は藤原さんだった。
(随分ざっくりとまとめちゃったけど)


好きか嫌いかだと間違いなく好きだし、
最後あたりではちょっと泣いちゃいそうにもなった。

ただ、他の藤原作品と比べて細かいことを言い出すと、
少々残念な感じもあるかな……。


これはもう完全に個人の好みの問題なんだろうけど、
なんせ不思議な存在である白鬚よりも
「藤原さんの描く(どこかダメな)おじさん」が好きなものだから。

中で触れられてた「日本の姓の全国順位」。

(本筋とはt関係ない)

検索して見てみたら意外と面白かった。

我が家の姓は全国で170件強の登録件数。

親戚以外で同姓の人に会ったことなかったからちょっと驚き。

結構いるんだな。