- 子犬のように、君を飼う (光文社文庫)/大石 圭
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悦楽の街マカオ。
小説家は束の間の自由な時間を楽しんでいた。
カジノで大勝している時、
日本語で声をかけてきた美しい中国人の少女。
娼婦を買ったことなど一度もなかった彼は、
魅入られたようにホテルへと連れ帰ってしまう。
それは、甘美な地獄への入口だったのか――。
30歳も年下の少女との蜜月の先に待っていた運命とは?
異端の純愛を描いた、究極の恋愛小説。
――――― 裏表紙より
個人的評価 : ★★★☆☆
主人公である小説家と奥さんとの関係の部分は
どうしても必要だったのかな。
どうにも中途半端に思えてしまって。
パーフェクトな奥さんがなぜこの小説家と結婚したのかも
なぜ突然離婚を切り出したのかもイマイチ判らんまま。
その2人の関係が判らないからと言って
小説家と少女の関係が納得(理解)できるとも
言いにくいんだけど。
「野良犬を――」って言い分にもなんだか違和感だし。
少女は酷いって言うし、一見納得しちゃいそうになるけど、
自分がそうなるように仕向けた部分もあるわけだし。
この少女たちのような生活をしたことの無い人間の
傲慢さってことなのか?