『記号を喰う魔女』 浦賀和宏 | 鈴と空のブログ

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たまに真面目なことをかいたりもするかも。

記号を喰う魔女 (講談社ノベルス)/浦賀 和宏
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「僕が死んだとき、居合わせた人間達を
 僕が生まれたあの島に向かわせてください」
そう遺書を残し中学生が自殺した。
孤島を訪れた5人の同級生を襲う殺戮劇。
死体には、全て「逆さV」の記号が残されていた。
犯人は、そして生き残れるのは誰?
最終ページまで気を抜くことを許さぬ、
狂気の連続と逆転する真相!
――――― 裏表紙より

個人的評価 : ★★★☆☆


随分お久しぶりの浦賀さん。


一言で言うなら“生理的嫌悪”だろうか。
「殺戮劇」にしてもそうだし、その動機だとか殺害後の行為だとか。


表紙にも単語は書かれてるけど、
「カニバリズム」が全体通して大きなテーマ。


どぎつい表現満載!ってことはない(と思う)けど、
それでも苦手な方や繊細な方は止めといた方がいいくらいには。


「安藤」という登場人物に「あの“笑わない男”か?」
と思ったんだけど、これに出てきた安藤は女。
その二人の安藤の関係も、最後に「そういうことか」と。


“笑わない男”の方の過去、って作品も読んだはずなんだけど
これを読んでる間まるでピンとここなかった。
過去の方の内容は今作とは別物だったのか?
それとも今作に触れる内容をちゃんと読んだはずなのに、
私が覚えてなかっただけだろうか。