- 加筆完全版 宣戦布告〈上〉 (講談社文庫)/麻生 幾
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敦賀半島水晶浜、午前4時。
誰一人その惨劇を予測することはできなかった―。
――――― 「BOOK」データベースより
- 加筆完全版 宣戦布告〈下〉 (講談社文庫)/麻生 幾
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法と死の恐怖の間で闘う男たちのドラマ、
息をのむクライマックスへ。
――――― 「BOOK」データベースより
個人的評価 : ★★★★☆
これまでに読んだ麻生さんの中では一番面白かった。
まだほんの3作目だけど。
短い間隔でころころ変わる視点(場面)だったり
専門的な用語・言葉遣いだったりで
少々てこずったのも事実だけど。
大変な事態が書かれてるわりに淡々としてる。
登場人物がかなり多いせいもあるだろうか。
それぞれの人を深くじっくり、という感じではないから。
お偉いさん方の混乱ぶりは相当で
それに惑わされる現場の警官や自衛官たちが
あまりに気の毒で。
積極的に武力を行使したり、それで制圧したり
なんてことをよしとする訳ではもちろんないけど、
官邸だとかの命令はあまりに無茶だとしか思えなくて。
目の前で仲間が殺されていく現場と
「責任問題」だとかいうお偉いさんたちのギャップ。