『殺人者』 深谷忠記 | 鈴と空のブログ

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殺人者/深谷忠記
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21歳の母親が子どもを自宅に置き去りにし、
保護責任者遺棄の罪で有罪判決を受けた。
預けていた我が子を児童養護施設から引き取って間もなくのことだった。
その後、N市の路上で男が殺され、
さらに児童養護施設のある香西市郊外で女の変死体が発見された。
被害者はいずれも子どもを虐待していた―。
宮田刑事たちの捜査は混迷を深めるが、やがて第三の事件が起き、
驚くべき事件の構図と“殺人者”の姿が明らかに…。
連続殺人事件の現場に残された「殺人者には死を!」の文字。
浮かび上がる容疑者、深まる謎。新趣向の書下し本格推理。
人間の心の不可思議さに迫った問題作。
――――― 「BOOK」データベースより

個人的評価 : ★★★★☆


面白かったんだけど、満点5つ星とはいかないかな。


深谷さんの社会派への期待値は高くて
それも少々影響はあるかもしれないけど。


「本格推理」という印象はさほど強くなかったと思う。


最後に一応どんでん返しめいたものもあるんだけど、
ちょっと弱かったというか…。


謎めかされた少女の話(少女の祈り)の部分。
狼や祈りの力の正体なんかは序章からわかっちゃって、
謎として残るのはその少女が誰かということだけなんだけど
該当しそうな登場人物もそう多くないし。


真犯人もどうも気に入らないというか気持ち悪いというか。
やること、言うことが理解できない、気持ち悪いというのはもちろん、
そこに至るのが唐突な感じというかピンと来ないというか。


なので、面白かったけど4点。