- 危険なケータイ (ハルキ文庫)/吉村 達也
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入社三年目の会社員・入江孝は
恋人・浅川さくらのヌード写真を、ケータイで撮っては
パソコンに保存して「お宝」としていた。
だが、そのパソコンがウイルスに感染。
禁断の画像と会社の極秘ファイルがネット上に大量流出。
裸と痴態を日本中にさらしたうえに会社を危機的状況に陥れ、
恥辱と非難の渦に巻き込まれた。
とくに女性のさくらは自殺以外に手段はないところまで追い込まれる。
絶望のどん底から、彼女は立ち直れるか?
『ケータイ紛失!』につづく
≪決して他人事とは思えぬ恐怖体験シリーズ≫第二段!
――――― 裏表紙より
個人的評価 : ★★★☆☆
上に書いたあらすじやら「あとがき」なんかを見ると
絶望からどのように這い上がるか、という部分が
重要なポイントでもあるんだろうな、と思うんだけど
そのわりに立ち直りの部分はえらくあっさりで拍子抜け感が。
なんでこのタイトルにしたんだろう。
『ケータイ紛失!』はまさに携帯を失くしたことから
恐怖に巻き込まれていく話だったので納得だったんだけど
今回のは危険なのはケータイよりもパソコン、
とう印象だったので。
そもそものきっかけである写真を撮るのには使われたし、
その後もさくらを精神的に追い込む一因になったり
追跡のために重要な役割を担ったりはしたんだけど、
どうしても話の中心にケータイがあるように感じられなくて。