『まず石を投げよ』 久坂部羊 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

まず石を投げよ/久坂部 羊
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医者の好き嫌いで患者が殺されたら……。
外科医・三木達志は医療ミスを告白し、
患者の遺族にみずから賠償金支払いを申し出た。
これに究極の誠意を感じたライター・菊川綾乃は取材に乗り出すが、
「あれは殺人だった」との手紙が舞い込む。
不倫、自殺、テレビでの医師を使った心理実験、墜落願望。
現代人の闇をえがく医療ミステリー。


それは医療ミスなのか、それとも密かな殺人か。
恐るべき実態をあばく、衝撃の医療ミステリー。


医師が患者に誠実であることは可能なのか。
人間の本性のおぞましさをのぞき見る久坂部ミステリーの本領発揮。
中条省平 (文芸評論家)


糾弾する者と糾弾される者。“倫理”を弄んでいるのは一体誰か。
罪と罰が交錯するリアルな寓話だ。
宮崎哲弥 (評論家)
――――― 裏表紙より


個人的評価 : ★★★☆☆


正直なところ、あまり楽しめなかった…。


一番大きい原因は多分菊川綾乃だろうな。
一応主役ってことなんだろうけど、なんかしっくり来ないというか。
ずっと違和感みたいなのが…。
一言で言っちゃうと「主役の器じゃない」って感じだろうか。


三木医師の告白は誠実だといっていいんだろうか。
家族の死から一週間・十日して
気持ちの整理をつけなきゃとしてるところに
突然やってきてこんな告白されてお金を押付けられて。
遺族にしてみたら余計苦しいんじゃないだろうか。
だとすれば三木医師のしたことは単なる自己満足じゃなかろうか。
だからといって医療ミスの隠蔽が良いという訳じゃないしな…。


面白い話になりそうなだけに
綾乃を筆頭にキャラクターが残念で仕方ない。
色んなこと詰め込みすぎなのかな…?