『半落ち』 横山秀夫 | 鈴と空のブログ

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半落ち/横山 秀夫
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自白。証拠充分。
だが被疑者は頑なに何かを隠している。


実直な警官が病苦の妻を扼殺。
捜査官、検察官、裁判官…
六人の男たちは事件の“余白”に迫っていった。


警察小説の旗手、初の長篇


「人間五十年」―――
請われて妻を殺した警察官は、死を覚悟していた。

全面的に罪を認めているが、
犯行後二日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。

男が命より大切に守ろうとするものはなんなのか。

感涙の犯罪ミステリー。
――――― 帯より


個人的評価 : ★★★★☆


柴田恭兵さんが出演されてるということで
映画をDVDで観たはずなんだけど
随分粗い筋しか覚えてなかった。


なので「知ってる」感をあまり気にすることなく読めてよかった。


妻を殺した警官・梶が最後にかけられた言葉、
「ちょっとやりすぎじゃない?」と思ってしまったりもするんだけど
それでもやっぱりグッと来た。


「グッと来る」のはその最後のシーン以外にも何度か。


「殺してくれ」という理由がまた辛くて。
言う方も言われる方もものすごく辛いだろうな。
その頼みを聞き入れることを
優しさと言うかどうかはちょっと難しい問題ではあるけれど。


「捜査官の章」「検察官の章」「記者の章」
「弁護士の章」「裁判官の章」「刑務官の章」と
順番に視点が変わっていくんだけど、
それが効いてる!という印象はちょっと薄めかもしれない。

まぁでも全体の印象としては好きだ。