- バカをあやつれ!/戸梶 圭太
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高知県の田舎町に警察署長として赴任したエリート警察官僚と、
幼い頃に地域から受けた壮絶ないじめの恨みを抱える町長とが、
町を“この世で最低最悪の下層社会”にするプロジェクトを開始した。
大型ショッピングモールの誘致、パチンコ店の新規参入促進、
風俗店営業の規制緩和、ホームレスにやさしい町づくり、
前科者の再チャレンジ支援などなど、
次々に繰り出される「構造改革」。
果たして“下流社会”はつくりだせるものなのか?
小説界のホリエモン、戸梶圭太がおくる渾身の書き下ろし長篇。
――――― 表紙袖より
バカはあやつれるか?
どうせなら、スケールのでかいバカになりたいものです。
―――戸梶圭太
下流社会はつくりだせるか?
①地元商店街の既得権益を破壊
②巨大ショッピングモールを誘致
③パチンコ店の構造改革
④風俗店営業の規制緩和
⑤ホームレスが過ごしやすい町づくり
⑥犯罪者の再チャレンジ支援
知的で裕福な人が読む本です!!
(著者より)
――――― 帯より
個人的評価 : ★★★☆☆
昨日の楡さんのがよい方向に町を変えていく話だったので
悪い方向に町を変えていくこれを続けて読んでみた。
「いかにも戸梶さんだな」と思う部分もある。
グロテスク的な気持ち悪さとか
どうしたって好きになれない登場人物とか。
でもこれはそういう気持ち悪さとか拒否感よりも
“嫌な気分”がグンと来る。
“不愉快”といっちゃうと言葉がきついかもしれないけど
それでもいいかもしれないと思うくらい。
今までに読んだ戸梶さん作品よりも嫌だったのは
私が「知的で裕福な人」じゃないからだろうか。