- 火村英生に捧げる犯罪/有栖川 有栖
- ¥1,650
- Amazon.co.jp
京都で、30歳のエステティシャンが扼殺された。
ほどなくして、大阪府警に
「これは火村英生に捧げる犯罪だ」という文面の挑戦状が届く。
一方、作家の有栖川有栖のもとには
「先生に盗作されたと言っている人物がいる」との怪電話が……。
気鋭の犯罪社会学者・火村英生と、
ワトソン役の作家・有栖川有栖が登場する人気シリーズ。
表題作含む短篇4本、
そして携帯サイトに掲載された掌篇4本の計8本、
本格ミステリーの旗手の精緻かつ
洒脱な作品世界にどっぷりお浸かり下さい。
――――― Amazonより
個人的評価 : ★★★★☆
まずこのタイトルだけでかなり惹かれてしまう。
「あるいは四風荘殺人事件」は前に読んだことあり。
上にAmazonから引用したのは表題作のあらすじ。
タイトルが相当好きで、
火村宛の挑戦状やらアリス宛の怪電話やら
色々面白くなりそうだと期待しただけに、
正直最後はちょっと「あら?」と思ってしまったり。
面白くないわけじゃないんだけど、
「そんなこと?」という感じだろうか。
短編・掌編ということもあってどんどん読めちゃう。
内容もあまりヘヴィーなものじゃないので
気軽に読むのにいいんじゃないかと思う。
アリス相手に火村先生の一人語りの形のものやら
火村先生が現場に登場しない(電話のみ)ものやら。
一番好きだったのは「鸚鵡返し」だろうか。
これがさっき書いた一人語り。
電車の待ち時間にアリスに話をしてると。
事件で犯人が使った手が特別すごいってわけじゃないんだけど。
「鸚鵡返し」もこの中で群を抜いて好き!というわけじゃない。
一番を選ぶとすれば、というくらい。