『黒い森』 折原一 | 鈴と空のブログ

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読んだ本の紹介を簡単に。
あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

黒い森/折原 一
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引き裂かれた恋人からの誘い。
男は樹海の奥、惨劇の舞台へと―――


迫る罠。
一人、また一人と殺されてゆくツアー客。
封印された「206号室」で男と女は再会できるのか?
『倒錯の帰結』を超える仕掛け満載、
心拍数急上昇のサスペンス・ミステリー!
表からも裏からも読める本!  ――書下ろし
――――― 帯より


“ミステリー・ツアー”の目的地で待っている。
                 ――― 留美夫

「ある事件」の後、逢うことを禁じられた恋人から
早乙女樹里は連絡を受ける。
行く先は、広大な山裾を埋め尽くす暗黒の森、樹海。
何人の侵入も拒む異界の奥深く、
隠棲した作家が自らの家族を惨殺したと伝えられる山荘だった!
忌まわしき森の中、女は目的地へ辿り着けるのか?
そして山荘の一室、固く閉ざされた部屋で、女を待つものとは?


“ミステリー・ツアー”の目的地で待っている。
                  ――― 樹里

「ある事件」の後、逢うことを禁じられた恋人から
滝川留美夫は連絡を受ける。
行く先は、広大な山裾を埋め尽くす暗黒の森、樹海。
何人の侵入も拒む異界の奥深く、
隠棲した作家が自らの家族を惨殺したと伝えられる山荘だった!
忌まわしき森の中、男は目的地へ辿り着けるのか?
そして山荘の一室、固く閉ざされた部屋で、男を待つものとは?
――――― 表紙袖・裏表紙袖より


個人的評価 : ★★★☆☆


表から読むと“女”を軸に描く「生存者編」、
裏から読むと“男”を軸に描く「殺人者編」、
真ん中に袋綴じで「解決編」という形。


そういう構成もそんなに驚きとか新鮮味を感じられない。


図書館で借りてくるときに手続きしてくれた方は

「こんな本あるんだ、知ってた?」などなど

他の職員さんに話したりしてたけど、

折原さんを読む人ならそう驚きもないんじゃなかろうか。


内容自体も正直イマイチかも。


ミステリー・ツアー自体もほとんど謎めいてないし
<殺人者>の正体はともかく動機があまりグッとこないし。

特に連続殺人の動機なんかは「はぁ?」って思ってしまった。
それが狂気だと言われればそうなのかもしれないけど。

その「狂気」を納得させてくれるほどのものは

少なくとも私は感じられなかったかな…。


それぞれの登場人物の最後も

「へぇ」というだけで終わっちゃった感じ。