- 決断―警察小説競作 (新潮文庫)
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偽ドルを掴まされた男と強面刑事の騙し合い(「昔なじみ」)。
新任の駐在が嗅ぎつけた危険な匂い(「逸脱」)。
秘密を背負った警官が知る寂しい犯罪者(「大根の花」)。
イカれた奴らとパトカーの追跡劇(「闇を駆け抜けろ」)。
自白の裏側に迫る孤独な刑事(「ストックホルムの埋み火」)。
誤認逮捕の悪夢に苛まれるベテラン刑事(「暗箱」)。
組織と個人の間で揺れながら
真実を追い続ける警察官の凄みを描く全六篇。
――――― 裏表紙より
昔なじみ 逢坂剛
逸脱 佐々木譲
大根の花 柴田よしき
闇を駆け抜けろ 戸梶圭太
ストックホルムの埋み火 貫井徳郎
暗箱 横山秀夫
――――― 目次より
個人的評価 : ★★★★☆
3つ寄りの4つ。
貫井さんのは『ミハスの落日』で読んだので今回はパス。
戸梶さんのは正直、警察小説という感じじゃなかった。
少なくとも私が期待してた“警察小説”とは違った。
最後の終わり方もなんとなく気分悪いし。
ああいう結末も描きようによっては
爽快感があるようにも持っていけそうな気もするけど、
今回は残念ながらイヤな気分の方が強く残る。
横山さんの『暗箱』が一番好き。
途中まではそうでもなかったんだけど、
真犯人を名乗る電話の主との直接会うところから
一気に面白かったので全体通しても一番に。
これもハッピーとは程遠い内容だけど。
柴田さんのも好きなんだけど、なんかちょっと惜しい。
「何が?」と聞かれると答えに困るけど
なんかちょっと。