『子どもたちのアフリカ <忘れられた大陸>に希望の架け橋を』 石弘之 | 鈴と空のブログ

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あとは気になる人やニュースなんかについて思ったことを書こうかなと。
たまに真面目なことをかいたりもするかも。

子どもたちのアフリカ―“忘れられた大陸”に希望の架け橋を/石 弘之
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親をエイズで失った子ども、少年兵、そして現代の「奴隷」―――
次世代を担う子どもたちの今から、アフリカの未来を考える
――――― 帯より


親をエイズで亡くした子どもは1100万人。
少年兵は13カ国で10万人。
毎年20万人もの子どもが「奴隷」として売買されている。
女の子の場合、一般に男より社会的地位が低く
性的虐待などが、さらに加わってくる……。
次の世代を担うアフリカの子どもたちの未来はどうなっていくのだろうか。
きびしい状況のなかでも、よりよい未来をめざして
新たな模索を始めている人たちは、何をしようとしているのだろうか。
日本にいる私たちは、何をしてはいけなくて、
何をしたらいいのだろうか。
二十数年間にわたって、ジャーナリスト、国連職員、そして外交官として
アフリカにかかわってきた著者が、アフリカの今、そして未来を、
数多くのデータとともに、子どもたちを通して描く。
著者の暖かい眼差しが感じられる渾身のルポ。
各国の紹介、関連URLなど、資料も充実。

――――― 表紙袖より


個人的評価 : ★★★★☆

「まえがき」からデータとして載ってることがあまりにも厳しい。

例えば、成人の4割近くがエイズに感染している国があるとか

ナイロビの居住者の37%が強盗被害にあった(2001年調査)とか。


中にワシントン・ポスト紙のことばを借りるとして

“無関心による大虐殺”と書かれてた。

「知ること」は何にしても第一歩で大事だろうと思うから

今までにも色々本を読んだりテレビ番組を見たりしたけど

特別な技術も知識も何もないから大した事は何もできないと思ってる。

でも“無関心による大虐殺”というなら

ここにこうして書くこともほんのちょっとぐらいは意味のあることなのかも。


たまたまここに来てくれた人が、

今まで目を向けたことなかったことに

目を向けてくれることがあるかもしれない。


「何をすべきか」の前に「何をすべきでないか」。