エルメスに通うようになって 2 年以上が経っている。

 

バーキン、ケリーなどのバッグを購入するようになり、また不本意ながらプレタも購入し始め、カトラリーやハンカチなどの小物も含めて様々なエルメスのアイテムを購入している。

 

全ての支払いは私がしているので、おのずとだいたいの相場が肌感覚でわかってくるようになる。

 

カレみたいに値段が決まっているもの以外は、自分の中で値踏みをしてから担当に「これ、おいくら万円ですかね?」と聞いて答え合わせをするという、大人の遊びを楽しんでいる。

 

3 週間後に控えている外商イベント (ジュエリー) の下見を兼ねて、ジュエリーフェアをやっていたいつものエルメスを訪問したときの話である。

 

 

本番は外商イベントなのでこのジュエリーフェアでは購入するつもりはなく、本当に下見のつもりであった。

 

陳列されているジュエリーはチャームが付いたものが多く、このようなアイテムが外商イベントに出てくるのかなと思っていた矢先、「やぁ、久しぶり!」と声をかけてしまいたくなるジュエリーがあった。

 

それがこの《シェーヌ・ダンクル・リュミエール》である。

 

 

いつぞやの記事で書いたのであるが、超高級ジュエリーに会うとパートナーに「10 回会ったら買ってあげる」と口走ってしまう癖がある。

なぜそんなことを最初に口走ってしまったのかは全く覚えてはいない。

 

同じ個体なのかどうは不明であるが、今回でこのシェーヌ・ダンクル・リュミエールに遭遇するのは 3 回目であり、あと 7 回で購入することになる。

 

もし、私がエルパトする先々でこのシェーヌ・ダンクル・リュミエールに遭遇するように日本中のエルメス店舗が結託すれば意外と早く 10 回目が来るかもしれない。

 

 

さて、今回お話ししたかったのはシェーヌ・ダンクル・リュミエールではなく同じ日に購入したパートナーのプレタについてである。

 

私はプレタを購入することに対していまだに少なからず抵抗があるのであるが、そんな私の心の内を知るはずもなくパートナーと担当は何の遠慮もなく、以前からそうであったかのようにプレタの試着を自然に始めるようになってきた。

 

そのプレタの見た目はニット T シャツのようであり、触り心地が滑らかというのがパートナーの感想であった。
 

image
 
その日は、いつものエルメスで買い付けていないカシシル《エルメス・ホースクラブ》がパリから一方的に送られてきた (担当は Push Offer と言っていたが押し売りのこと?) とのことで、そのカシシル一枚だけの購入予定であった。

 

 

 
ニット T シャツは高くても 15 万と値踏みしていたので、「欲しいのなら買ってもいいよ、値段見てないけど笑」と余裕をかましていたのが運の尽きで、担当が申し訳なさそうに「実はこれシルクで作りも手間がかかってて実は高いんです」と、値段を聞くとまさかの 35 万であった。

 

これが「ゴチになります」なら一発で最下位である。

 

素材を確認していなかった私の致命的なミスであるが、まだまだ私の目利きは甘かったようである。

 

引き続きエルメスで値段当てゲームを繰り返し行って精進していきたいと固く心に誓った次第である。