エルメス度 100%

 

去年の 10 月のことである。

 

担当にサンダルのクリーニングについて相談したところ、中敷きを無料で交換できると言われ、パートナーと私は「え、無料ってホント?!」と驚いた。

 

本国フランスに送るため半年ぐらいかかるかもしれないと言われたが、冬にサンダルを履くこともないのでクリーニングと中敷きの交換をお願いしたのである。

 

お願いしたのは、阪急うめだで購入した《オアジス》である。

 

 

 

さて、月日は流れて 4 月になり、パリの修理チームから同じ色 (白) の中敷きを手配することが難しく、以下のどちらかを選んで欲しいという連絡が (やっと) 来たと担当から連絡があった。

  1. 用意可能なベージュ系の中敷きに交換して、全体をクリーニング
  2. 中敷きは交換せずに、中敷きを含めてできる限り全体をクリーニング

 

せっかくパリまで行って、しかも半年も経っているのにクリーニングだけで戻ってくるのは面白くないと判断し、「1」を選択したのである。

 

そして 5 月にパリから戻ってきたオアジスを Before/After でご覧いただきたい。

 

Before

 

 

 

After

 

 

 

中敷きが思ってた以上に濃いベージュで一瞬「松崎しげる」を思い浮かべてしまったが、履いてしまえば見えないので実害はほぼないであろう。

 

そして、最初は気付かなかったのだが、もう 1 つ変わった個所がある。

 

それは、足の指が入るつま先部分の素材が、同じ白ではあるもののベロアから革に (勝手に) 変更されていたのである。

 

これも履いてしまえば見えないのだが、素材が異なるので今までと感触が変わると思われるが、もはやもとのベロアの感触はパートナーは忘れていると思うので、やはりこれも実害はほぼないだろう。

 

 

結果的に、今回のパリの修理チームによる魔改造によって、唯一無二のサンダルになったのではなかろうか。

 

機会があればこのサンダルを履いてパリの修理チームを表敬訪問したいところである。

 

 

なお、この中敷きの交換は年 1 回無料でできると聞いた記憶があり、パートナーと私はこれが本当なのか非常に気になっているところである。

 

これが本当なら、シーズンオフに中敷き交換でパリで送り、戻ってきたらちょうど履き頃のシーズン、という素敵な無限ループになりそうである。

 

ちなみに、中敷き代は無料で、クリーニング代は 4400 円であった。