エルメス度 100%
いつものエルメスでの話である。
アクセサリーコーナーで、ある男性が手元に持っている袋からオレンジボックスを取り出し、中の商品を確認しているシチュエーションに遭遇したのである。
その男性はエルメスのユニフォームは着ておらず、またお客でもなさそうであり、明らかに不審者であった。
私はテーブルをはさんでその男性の 2m 程後方に立ち、さながら張り込みをしているベテラン刑事のようにその男性の一挙手一投足を監視していた。
今、いつものエルメスを守っているのは私だけなのだ!という意気込みである。
そういえば、小さい頃は夜中に家の外でガサガサと不審な音が聞こえたら、家族を守るのは自分の役目だ!と箒など武器になるものを手にもって外に (恐る恐る) 見回りに行ったものである。
おそらく多くの男子は小さい頃に同じ経験があるのではないだろうか。
さて、その男性であるが非常に多くのオレンジボックスを持って作業をしている。
私は気づかれないように気配や殺気を完全に消していたため、その男性は私にまったく気づいていない様子である。
すると、その男性はカードを取り出して棚に "ピッ!" とかざしたのである。もちろん棚が開いたのである。
実はパートナーにコソコソと「怪しい人がいるぞ」と伝えており、パートナーが担当に聞いたところバックヤードのスタッフが品出しをしているということが判明したのである。(不審者扱いしてスイマセン!)
色々入荷したらしいので見てみましょう!と担当に連れられて購入したのが、少し前に購入したエルメスの妖精の顔である《ミニ・ポップH》のペンダントの方である。お値段 67,100 円。
品出しに遭遇したのは初めてであったが、品出し直後は商品が豊富であった。
品出し直後にピンポイントでエルパトできれば最高だなと思った次第であるが、もしかすると担当ではなくて品出しのスタッフと来店予約した方がよいのかもしれないが、まず間違いなくそんな予約は取れず、逆にエルメスから不審者として認定されそうなのでやめておいた方がよさそうである。