エルメス度 100%

 

いつかできることはすべて、今日でもできる。

 

- ミシェル・ド・モンテーニュ (哲学者)

 

いつかはその日が来るとは思っていた。

 

シミュレーション済みであり、その覚悟はできていたはずだが、いざその時が来るとどうしても躊躇してしまった。

 

以下の記事を書いてからおよそ 8 か月後に、ついにプレタを購入してしまったのである。

 

 

事の発端は義姉である。

 

義姉が目ざとくそのプレタを見つけて試着したのであるが、カラーが黒の方好みということで購入はしなかったのである。

 

そのまま何事もなければよかったのであるが、義姉がパートナーに試着を勧めたのである。(ry

 

私はプレタのことはよくわからないのであるが、気に入ったようであった。

 

 

 

一度プレタを購入してしまうと、エルメス沼のどこかに生息するエルメスの皿を頭に載せた全身オレンジ色のカッパに足をつかまれ、さらにエルメス沼の奥底に引きずり込まれる気がしてならないのである。

 

お値段は 28 万円なのでエルメスのプレタとしてはレベル 3 ぐらいだと思うが、一着 10 万円以上の洋服を買ったことがない私にとっては清水ダイブ級の買い物である。

 

しかし、初めてのエルメスのプレタを「エルメスの引き出し」と自分で名付けた無印の小さめの衣装ケースに嬉しそうに畳んで入れているパートナーを見ると、まぁいつかは何かしらのプレタは買うだろうから、それが今日だったというだけであり、いきなり 100 万越えのコートでなくてよかった、と前向きに考えることにしたい。

 

プレタだけは買いすぎないように自分を律していく所存であるが、もし私が勢いに任せてプレタを買おうとしているところを見かけた方は、ぜひ「初心を忘れるな!」と私に注意をしていただきたい。

 

拍手や訳の分からない歓声、掛け声がエルメスのお店から聞こえてきたら、私たちの集団である可能性が高いので気付いていただけると思われる。

 

実際、今回のプレタを買うと決めた時には、「さすが、キング!」の掛け声とともに、いつものエルメスの店内に義姉、パートナー、担当、外商の拍手が響き渡ったのである。

 

 

 

周りからは「うるさい集団だな」と思われているだろうが、そういう買い物のスタイルなので今さら変えられない。