エルメス度 100%
最近自宅の徒歩圏内でブランド品の買い取り店が 3 つも新規にオープンしていた。
個人的には生活圏内にブランド品の買い取り店ができても日々の生活が変わるわけでもないので、カフェやレストランの方がずっと嬉しい。
このオープンラッシュはつまりは買いたいと思っている人が多いということであろうが、同じくらい売りたいと考えている人も多いということなのだろうか。
さて、実は私は今までエルメスの専門店に入ったことがなく、また持っているバーキンを売るつもりも、また専門店で買うつもりもないので専門店のホームページもほとんど見たことがなかったのであるが、今回いくつか専門店のホームページでその値段を見て驚愕してしまった。
もちろん専門店ではプレミア価格となっていることはエルメスブログを読んでいるので情報としては知っていたが、まさかここまで高額になっているとは知らなった。
持っているバーキン 30 のベーシックな黒、エトゥープのゴールド金具の買い付け新品が税込みで 400 万ぐらいしている。
え、ホントに?!
さて、もし我が家にバーキンがなく、パートナーがバーキンが欲しいと言ってきたら私はどうするのだろうか。
バーキン 30 の定価を 150 万、専門店が 400 万とし、私がエルメスのシステムをよく知らなかった場合、私の性格からして間違いなくこうなるはずである。
- 「エルメスのお店に行けば買えるんじゃないの?知らんけど」と言う
- お金があっても買えないことを知らされ憤慨する
- バーキンを買うために徹底的にリサーチする
- リサーチの結果、不確実性が一番高いエルパトは除外する
ここから非常に悩みそうである。
正々堂々とエルメスに正面から戦いを挑むか、資金にものを言わせて不要な戦いを回避するか。
しばらく本気で考えてみたところ、「条件付きで専門店で購入する」 というのが私の結論である。
その条件とは、「2 つ目のバーキンが欲しいと言わないこと」 である。
もちろんケリーもダメである。
1 つだけなら差額の 250 万は確実に、そして今すぐ入手できるというメリットに対する対価として、またこれから積み上げなければならない実績との天秤にかけてギリ、ホントにギリで許容範囲である。
しかし、2 つ目も欲しくなる可能性があるなら、2 つで 500 万の差額はさすがに許容できず、専門店よりもバーキン入手の確実性が落ちるとしてもエルメスから正規品の購入を目指すであろう。
しかし、なかなかバーキンの紹介がなくてパートナーからのプレッシャーがきつくなってくる可能性もあらかじめ考慮に入れておくべきであろう。
エルメス専門店への接近禁止命令を受けていると嘘をついてでも絶対に近寄らないようにし、加えて以下のいずれか、または両方の策を採用するであろう。
- 私は悪くないと主張し、エルメスのせいにする
- スカーフ、シューズ、アクセサリーを購入して話題をそらす
さらにいつまで経ってもバーキンの紹介がないと、パートナーではなく私が激おこぷんぷん丸になる可能性があるが、その場合、「サラリーマンなめんなよ」と、資産を取り崩してとんでもないものを購入して担当に逆にプレッシャーをかけるという電撃作戦を実行に移すであろう。
なんにせよ、実際にはひょんなことからバーキンを購入することができ、またエルメスに無謀な戦いを挑まなくて済んだので本当にラッキーであった。
