最近、エックス(旧Twitter)で就職氷河期世代が、いかに悲惨か、というポストをよく目にします。
就職氷河期(しゅうしょくひょうがき)は、日本における新卒に対する有効求人倍率の低水準時期。主にバブル崩壊後の1993年から2005年に学校卒業・就職活動していた年代を就職氷河期世代という。
私は2004年に地方の大学を卒業し、東京の中小企業に新卒で入社しました。
変わり者だったので、2004年の年明けぐらいまではニートになるつもりでした。それが、大学卒業間近に焦って終活を始めたら、新卒で就職できました。就職氷河期世代の就職の勝ち組です。
同級生で、正社員になれず、地方都市で契約社員になった人は多かったみたいです。
そして、私は東京で就職しましたが、同級生で東京に来た人は知りません。そもそも大学にあまり友だちがいなかったので、情報がないだけかもしれませんが。
時は流れ、去年、東京のとある交流会に参加したところ、同じ大学の同じ学部の12歳年下の後輩と会いました。
その人は、東京でコンサルタントをやっている人で、同級生の半分は東京に就職したと言っていました。
まだ30歳なのに、堂々としていて立派だなあ、と、そういう印象でした。
仕事を通してちゃんと成長できた人なんでしょうね。
なんていうか、ちゃんと就職できた人と、就職という成長、教育を受ける機会を失った人では、取り返しがつかない差があるな、それは現実なんだろうなと思います。
そして、私は就職氷河期世代に就職できた勝ち組、といっても、勝ち組でもないんですよね。その会社は3年でやめていますし。
いくら大学になじめなかったといっても、東京に、何十人も同級生が来ていて、頑張っていたとしたら、心強かったと思いますし、そして成長して、20年後に再会して、一緒に何かを始められたら、良かったと思います。
でも、なかなかそうはいかない現実も、感じます。
自分たちはかわいそう、と、自己憐憫に浸ってもしかたないのですが、就職氷河期世代が救われることってあるんでしょうか。