朝一番へ病院へ病院
検査は、血液検査・心電図・血圧測定・レントゲン。
結果・・・
<血液検査>=血小板をはじめ血球計算値及びCRP値<0.3(正常値:0~0.7)と正常値
脳から来る失神の可能性はほぼナシ
<血圧>=上:123 下:86
低血圧による失神の可能性ナシ
<心電図>=特に問題ナシ
不整脈による失神の可能性ナシ

心臓(僧帽弁閉鎖不全)について・・・
レントゲンの結果、前回と心臓の大きさ(心肥大アリ)はほぼ変わらず。
以上の事から、心臓(僧帽弁閉鎖不全)による失神の可能性大との事でした。

失神が起きたメカニズムとしては(ひなたの場合)・・・
就寝(=心拍数が低い状態)から目覚める事で、心拍数が急激に上昇する

僧帽弁閉鎖不全による逆流があるため、充分な血液(酸素)が送り出されない

充分な血液(酸素)を送り出そうと、更に心拍があがるが空回り状態

血液の循環が悪くなり、脳まで充分な酸素が届かず失神する
という事のようです。
同時に、横に寝た体勢から起き上がる事により、血液の流れに変化が生じる事も影響している可能性があるそうです。
簡単に言えば、血液の循環が悪くなっている・・・という事のようです。

ひなたの心臓(僧帽弁閉鎖不全)を数値的に表すと
LA/AO比(左房内径と大動脈根径の比)=1.9
正常値:~1.5 
軽度:1.5~2.0 中度:2.0~2.5 重度:2.5~
VHS(心臓の陰影の大きさを椎骨の長さで数値化)=10.8
正常値:~10.5
軽度:10.5~11 中度:11~11.5 重度:11.5~12
CTR(胸郭の大きさに対する心臓の陰影の大きさ)=68%
正常値:~65%
軽度:65~70 中度:70~75 重度:75~80
(軽度・中度・重度はあくまで目安です)
軽度の左心房拡張及び心肥大(心拡張)となります。

僧帽弁閉鎖不全の3大症状として咳・失神・運動不耐性がありますが、症状の発症については個体差があるそうです。
例えば、上記のLA/AOやVHSなどの数値が重度であっても咳が全く出ない犬もいれば、軽度であっても咳が頻繁に出る犬がいたり、また、軽度でも興奮する度に失神する犬もいれば、重度でも全く失神する事無く飼い主が気づいた時には既に重篤な状態でそのまま亡くなる犬もいるそうです。
なので、咳が出ていないから大丈夫とか、失神するから危ない、という事は一概には言えないそうです。
(但し、咳や失神などの症状が出た場合は、程度の違いはあるにせよ、心臓に何か問題が起きている可能性があるので、一度きちんと検査する事が大切だと思います)
ひなたの場合、総合的な判断では「通院が必要な中程度の僧帽弁閉鎖不全」となるようです。

今後の対応策としては・・・
咳や失神自体、かなり心臓へ負荷がかかるので、原因である心肥大を改善する必要があります。
<薬>
現在ひなたが服用している薬は・・・
ACE阻害薬(フォルテコール):約4年(2011年3月~)
血管拡張剤(ニトロール):約2カ月(2014年12月~)
ひなたには腎機能低下症の疑い(腎萎縮10%アリ)があるので、まずは強心剤(ピモベンタン)の服用を開始。
(体重比0.14mg/1kgから開始、~0.25mg/1kgまで増量可能)
その後、心肥大が改善されれば、強心剤(ピモベンタン)はそのまま、血管拡張剤(ニトロール)の服用量を減らす可能性アリ。
逆に、心肥大が改善されなければ、強心剤(ピモベンタン)に加え、利尿剤も追加服用。
<その他>
日常生活においてはこれまで通り・・・興奮させない・運動制限(お散歩は10分程度)・気温(湿度)の調整などなど。

追加記載:
仮に今後失神した場合の対処法
→基本触らず安静が良いが、首元が内側に丸まっていた場合は、気道を確保する為に首元を上に向ける。
また、酸素を補充する事も良い。(先住犬の為に購入した酸素缶が大量にあるので、すぐ取り出せるようにしました)
また出来れば・・・舌の色(チアノーゼ等)の確認、心拍数・呼吸数の確認。
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