조선학교에 있고 일본학교에 없는 것 / 朝鮮学校にあって、日本学校にないもの | 飛び出したら鉄砲玉

조선학교에 있고 일본학교에 없는 것 / 朝鮮学校にあって、日本学校にないもの

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JPニュースの日本語バージョン

私は日本でも、さまざまなポータルサイト、ニュースサイトで記事を書いている。しかし、時事や経済などが多く、社会問題についてなかなか書く機会がなかった。そのチャンスを探していた時に、Aニュースというニュースサイトで、記事を書くことができるようになった。

そこで書いた記事の内容の一部を改め、また追記して、韓国でも紹介したい。

19日の朝、東京では初雪が降ったという話を朝から聞いた。そして、フェイスブックのウォールにあった1枚の写真が目にとまった。それは北海道朝鮮初中高級学校の教員が撮影した写真だ。その写真には、以下のような文章があった。

「朝鮮学校にあり、日本学校にないものの一つが、校門の前に積もる雪山(写真)です。

夜に大雪が降ると、夜明け前に除雪車が出動し、まず向かうのが地域の学校。子供たちの通学のために、通学路を校門前からきれいに除雪していきます。

しかし朝鮮学校は除外されているので、除雪車はハッキョを素通りしていきます。なのでウリハッキョ教員たちとサッカー部の部員が除雪。結果できるのが、この大きな雪山。

冬はまだ序の口で、本番はこれから。この2倍以上は積もるでしょう。そうなると車が、見えなくなり出入りが大変危険です。

この問題、札幌市へ要請文を作成し、要請活動を何度も行ってきました。
実は、昨日のウォールに書いた札幌市役所資料室の「朝鮮人学校」ファイルにこの要請文がありました。なんと、この要請活動、1960年代から続いていたのです。

半世紀もの間、戦い続けたウリ同胞。半世紀もの間、無視し続けた札幌市。

それでも我々は諦めません。今年も2月7日に校長とオモニ会会長、『朝鮮学校を支える会』事務局長が、札幌副市長と面談することが決まりました。」

この投稿に対し、私の韓国人・在日・日本人の友人たちはフェイスブック上で「おかしいよ。税金は同じように取られているのに」「半世紀も放置するなんて」「本当の話なのか」など、次々に憤りを伝えた。

私は朝から、何度もこの写真を見て考えていた。夜が更けた時、京都に住む年下の友人が「というか、こういう話って別に普通だと思っていた(雪のつもらない地域だけど)みんなが驚くことに驚く。補助金が出ないってこういうこと。うちが卒業した学校のグラウンドはみんな保護者が掘った。(運動場って排水用の暗渠を掘らなきゃいけない)全部自分たちでやってきた。誰も手伝ってはくれない」と、写真を見た感想を綴っていた。

「こういう話って別に普通」、この一言が頭から離れなかった。

雪山は、写真を通して私たちの目にはっきり見える。近隣の学校の前にはなく、朝鮮学校にだけある雪山。

私は日本の公立学校を卒業し、大阪在住なので雪がこのように積もる場所に住んでいるわけでもない。

でも、この写真を、私は見てしまった。知らなかったことを知った後、見えなかったことを見た後、何ができるのかを考えた。まず、この写真を多くの日本の社会に住む人々に見て欲しいと思った。

そして、この写真を撮影された方に連絡を取った。記事にしたいとの申し入れを快諾していただいて、感謝している。

自分にも息子がいるが、日本の公立中学校に通っている。だけど、もしその学校が同じような状況だったら。私は目の前を素通りしていく除雪車をどんな気持ちで見つめるのだろう。同じ、子どもだ。こんな社会はおかしい、ただそう思う。

また、こんな悲しい出来事が「普通の話」のままではいけないんじゃないかとも思う。朝鮮学校の前の雪山は、朝鮮学校に関わる人々の様々な思い、そしてこのような現実を見ようともしなかった、私たちの愚かさを表しているように積み重なっている。

この雪山を溶かすのは、写真を見た私、そしてこの日本の社会に住むあなたの心だ。

…このような記事を書いた後、「公権力が人種差別するような最低の国の主権者であることが恥ずかしい」「こんなことは授業料無償化とか学校でやっている教育内容以前の問題。『日本の道路』で小さい子が危ない目に遭うなんて我慢できない」「僕も昨日FBで知って、言葉を失った。余りにも判りやすい差別の実例」など、さまざまな感想がツイッター上で流れた。

また、フェイスブックでは東京に住むあるオンニからは「北陸の朝鮮学校も同様らしいですね。北陸の先生の方が、宝くじが当たったら除雪車を買いたいと思っていたと言っていらしたのが印象に残っています」との返事があった。どこの朝鮮学校も、同じような問題を抱えている。

私が出身でもない朝鮮学校のことをよく記事するのは、朝鮮学校を通じて日本の社会のゆがみが見えてくるからだ。朝鮮学校が日本の社会から排除されている現実から目をそむければ、次に排除されるのは自分たち在日、そして外国人、次々と社会的弱者にその矛先が向くだろう。

私は、朝鮮学校の目の前を素通りする除雪車の運転手にだけはなりたくない。見て、見ぬふりをすることは罪だ。

改めて書く、この雪山を溶かすのは、写真を見た日本に住む私、そして韓国に住むあなたの心だ。

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