次に 就いた仕事はチケット販売。

大阪までの通勤は当初かなり不安だったが 時給がかなりよかったので頑張れた。
大好きな演劇の情報がすぐに入るのもうれしい事だった。


けど、不思議と・・・最初から不安な事があった。

全く これからの自分のビジョンが見えなくなっていた。

店に立った瞬間
『ここはそう長くはない』と感じたのです。

この職場がイヤだとかではなく、ここでのビジョンも見えなければ、自分の人生のビジョンも見えなくなっていた。


まあ 人生なんて1年の間でも何が起こるかわからない。
何かきっかけがあるかもしれない。


また 転職?


やだなぁ・・・そんな気力はないよ。
けど、ずっとここにいる気がしなかった。
・・・結婚がいいなぁ、結婚!

完全に逃げの考えだ。




そして そこで2年が過ぎた。

ある 年の秋口に私はもともとたまーに行く「占い」が勉強すれば習得できる事を知り、のめり込んだ。
休憩時間まで本を開き、ノートに書き込んだりしている。
よく行く うどん屋のおばちゃんが
「なんかわかんないけど、資格頑張って取ってよ!」
と応援までしてもらった(笑)。


興味ある事への勉強。

あまり勉強が好きな学生ではなかったけど 学ぶって楽しいと思えた。




春。

・・・怪しい

首筋から頭にかけての悪寒。
脳みそのシワが伸びていく感覚・・・・

ゾワゾワゾワゾワ・・・・・ヤバい。


あの時と同じ感覚。


最近 レジを打ってる間に記憶が飛ぶ。
毎日だるく、また栄養ドリンクを飲みだした。


急いで、会社の月一の健康相談に申し込んだ。

ただ、話を聞いてもらうだけだが
「出来るだけ早く心療内科にいって診察してもらって下さい」

・・・・・どうしよう、また?



職場近くの心療内科に予約。

「少し薬を飲みながら仕事をして様子を見ましょう。」と言われた。


薬が出た・・・・という事は


また 鬱 だ。



先生は薬を飲んで働いている人はいっぱいいると言われたが
日々 軽く緊張感がありミスが許されない職場だっただけに
気力、体力はどんどんなくなりしばらく休ませてもらった。



『あぁ〜 どうしよう・・・・』



2度目があるなんて予想していなかった。

2度目は 家族もかなり過敏になりすぐ辞めるように言ってきた。


ディズニーストアは20人近く人員はいたが、ここは7人程。

皆さんの負担もある。

これ以上 皆さんに負担はかけられない。

早く辞めて、新しい人を入れたほうがいいだろう・・・



辞めます。



ハアー辞めちゃった。

・・・・しばらく休んで、また履歴書かいて面接受けて

・・・・・・その気力が残ってない。

働きたい企業・・・・今は考えられない。





あっ・・・・・あれ?そうか!

・・占いの勉強する時間ができた!!

それに気づいて 能面のように顔の筋肉が動かなくなっていたのに

少し笑った。



ヤバい!と感じた瞬間

辞めます。と伝えた瞬間


『これで占いの勉強をする時間を作れる!』


と、小さな希望が胸の奥でキラリと光った感覚は実はちゃんと感じていたのです。