※今回の記事は、危険な乗り方をする自転車愛好家が減ってくれたらという思いを込めて書いたものです。
個人やチームを名指しで批判するつもりはありませんが、気を悪くされたら申し訳ありません。




新潟シティライドから約1月。
同時に、6月の道路法改正から1月が経ちました。

スポーツ自転車や通勤&通学で自転車に乗る方は新しい法律には慣れたでしょうか?そして、ルールを守って走っているでしょうか?

新しい、といってもその内容は“しっかりとした知識がある自転車愛好家”にとっては極当たり前のことばかりだったと思います。ネットやテレビでも大きく取り上げられた話題です、知らずに乗っている人はいないはず…。

自転車が好きならば自転車に関する交通ルールやマナーを知っている/知ろうとすることは、より速く走るためにどうしたらいいのかを調べるのと等しく大事なこと。
趣味として、あるいは競技として楽しく乗っているのに違反者扱いされるのは誰だって嫌です。切符を切られずとも世間から注目されていることを考えれば、おのずと改正前よりもルールやマナーを意識して走るはず…。



ですが、私が新潟シティライドで見た自転車乗りの中には、ルールやマナー知らずなのでは?と思しき人(チーム)がいらっしゃいました。

例えば…

・海岸沿いの2車線道路での2列、3列並走&おしゃべり
・後方確認せずに急なダンシングで前走者を追い抜く(もちろん後続車両は急ブレーキ)
・トレインで追い抜きをかけるがペースが遅い。そのままトレインで2列並走(車両の渋滞発生)
・追い抜いた車のスリップストリームにダンシングで入る、後続の車が接近しているのにそのままダンシング継続(後続車両は減速、渋滞発生)
・ゆっくり走る家族連れ(小学校低学年)に急な追い抜きをかけて後方車両を驚かし、子どもの前に急に戻る
・信号を右折しようとする対向車がトレインが続くため曲がれず、信号2巡目…


6月1日に道路交通法が改正されての6月7日のイベントでこの有様です。
本当にひどかった。
新潟シティライドに運悪く遭遇してしまった多くの車の方々、申し訳ありません。
マナー違反者たちに代わって謝罪します。


特にチームジャージを着ていながら並走を続ける集団には「いいかげん並走するのやめてくれませんか!!!危ないですよ!」と思わず忠告したくらいです。

「はーい」と返答していましたが…その後も並走は止めていなかったようです。


自分のチームを背負って堂々と違反できる、並大抵の精神ではないとは思いますが。あのチームジャージを見たら近寄らないほうが良いということは学ばせて貰いました。



さて…そんなひどい有り様だった新潟シティライドですが、非常に嬉しかったことがありました。

先ほどのマナー違反集団を見るに見かねて(追走するのが躊躇われる程危なかった)、後続の方と協調して追い抜きました。
足のペースが合ったためその後も一緒に走ったのですが、その方からこんな言葉をいただいたのです。



『あなたの後ろなら安心して走れます』と。



これは本当に嬉しかった。







スポーツ自転車に対する私なりの信条がありまして…

その1:たかが趣味を楽しんでる人が生活のために道路を利用している他者に迷惑をかけてはならない

その2:どんなに速く走れても事故ったら無意味

というものです。


私はロードバイクが好きです。ランニングも好きです。
どちらも個人の楽しみのために生活道路を利用しています。

歩道であれ車道であれ、私専用の道でもない限りは必ず他の誰かもその道を走っています。
必死な形相でハァハァ走っている時に、他の誰かは会社に遅刻しそうで急いでいるかもしれません。営業で走り回っているのかもしれません。危篤の家族のもとへ駆けつけようと必死なのかもしれません。そこまで特別なことは無くとも日常生活を送っているのです。

そんな人たちにとって、自己鍛錬のためにと頑張っている自転車がいたとしても邪魔者以外のなにものでもない。その邪魔者を追い抜くためにはそれなりのスペースを空けなければいけませんし、追い抜けない状況なら追突しないよう減速しなくてはいけません。

そんな邪魔者が立ち漕ぎしたり、二列並走したり、急に中央によって来るなら…。これは嫌われても当然だと思います。


自転車の交通ルールなどの話しになると、≪share the road≫という合言葉を聴くかと思います。この言葉は“自転車も車も歩行者も、お互いに気持ち良く道路を利用し合おう”という理念だと私は考えています。
ですが、人によっては“自転車が走るための道幅を車側から譲ってもらおう”という都合のいい考えに置き換わっているのではないでしょうか。
兎角、自転車イベントや集団での練習会においては、『私達は健全にスポーツをしているんだから、そんな頑張っている私達なら道を譲られて当然だ』というまでの厚かましさに繋がっているのではないか。と思うことがあります。

このような嫌われる走り、厚かましさ全開の走りをしないために、自転車にはいくつものマナーがあります。


並走しない。
トレインを少人数にする。
前走者の追い抜きに時間をかけない。
車や歩行者に道を譲る…などなど。
沿道で応援してくれる方にお礼を言うというのも大事なマナーかな。


時に命に関わる事故となってしまうスポーツ自転車です。他者への配慮は自分の身を守ることにも繋がります。

楽しい自転車で他者や自分を不幸にしないように、safety rideを心掛けていきましょう。





乱文失礼しました。